64 年下男子の誘惑 ページ24
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降「A先輩」
ある日の部活終わり、食堂でスコアブックを眺めていると珍しい人物からお声が掛かった。
「降谷くんお疲れ様〜」
降「あの、これ」
相変わらず口数が少ない降谷くんが私に向けて掌を差し出す。
「え!?!?!?!?!?これは!!!!!!!」
私は降谷くんの差し出された掌をみて目を丸くした。
「北海道限定のカニ味噌ペッパー味のぷっちょじゃん!!!!!!」
降「はい。A先輩はぷっちょが好きだって御幸先輩がこの前話してたので北海道から送ってもらいました」
私が喜んだのを確認するとホワホワとオーラで花を撒き散らす降谷くん。
野球部の後輩くんは主に沢村との絡みが多かったから素直に慕ってくれる可愛い降谷くんに母性本能をくすぐられた。
「ほんとに嬉しい!ありがとね〜〜〜〜〜!!!」
そう言ってぬっと差し出してきた降谷くんの頭を撫でてあげるともっとお花を撒き散らす。
こういう優しさの可愛さが身にしみる。青道野球部の方々は私にあたりが強いから。ほんとに。
隣の椅子をぽんぽんと叩いて座りなさい、と促す。
あんまり話さない可愛い後輩と部活の話とか根掘り葉掘りしてみたい。
降「隣、失礼します」
「どうぞ〜」
降谷くんが私の隣に座ってきたから見ていたスコアブックをパタンとたたむと降谷くんの方を向いて肘をつく。
さてさて何を聞こうかな、金丸の恋愛事情でも探ってあとでからかってやろうかな。
すると
降「あの…」
私が金丸の質問をしようと「ねぇ」と言おうとした時、さっきとは違う真剣な面持ちでこっちをみる豪腕投手。
「ん?」
と返すと言葉を発するタイミングも与えてくれないほど無口な降谷くんから驚くほどたくさんの言葉が出てきた。
降「ずっと思ってたんですけど…先輩、制服のスカート少し短いです。あと、シャツのボタンも開けすぎ…。あとは…可愛いです」
「はい?」
私が勝手につくってた降谷くん専用なんとか言葉。オーラは口ほどにものを言う、は間違ってたっぽい。
ーーーーー
御「おいあれ、倉持の彼女様が降谷に誘惑されてるけど」
倉「…チッ。見てたから知ってるわ。てかクソ眼鏡、投手の教育がなってねーぞ」
沢「そーだそーだ!そして俺に教育という名の練習、今日こそはつきあってくだせえ!」
御「俺!?てか沢村うるせぇ」
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ハイキューは神 - 続き楽しみにしてます!更新頑張ってください(っ`・ω・´)っフレーッ!フレーッ! (2017年6月15日 16時) (レス) id: a8648a54a3 (このIDを非表示/違反報告)
タミ - 亮さーーーーーーん! (2015年6月14日 17時) (レス) id: 8e55dc339b (このIDを非表示/違反報告)
アイズ - 毎回楽しく読ませていただいてます♪更新頑張ってください!! (2015年4月26日 17時) (レス) id: 8e55dc339b (このIDを非表示/違反報告)
アシュ(プロフ) - 久しぶりの更新嬉しい!!亮さん、ぷっちょ返して!!笑笑 もっちー先輩にヤキモチやかれたい… (2015年4月1日 18時) (レス) id: 105752f8c0 (このIDを非表示/違反報告)
アシュ(プロフ) - あいななせさん» うん…現実逃避したくなる (2014年4月20日 20時) (レス) id: 105752f8c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あいななせ | 作成日時:2014年3月28日 15時