誘惑していたのは私の方でした。３【ダイヤのＡ】

56 シャルロットは ページ16

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Aの着替え、見たいけど見れない。



だって恥ずかしいから。



倉「まだ？」



あ「まだです」



待ちきれねーよ。



倉「あと10秒」



急かしまくる俺。



あ「こっちだってデートだから頑張っておしゃれしてるんだよ？」



倉「っ///」



ちょっとドキッてした。



あ「それに君はせっかくのデートにジャージで行けって言うのかい？


私はそれでもいいが後悔するのは君なのだよ？」



あ「バカにするのもほどほどにしたまえ」



マシンガンみたいに出てくる言葉。



どこぞの探偵だ。



あ「っよし！終わった！」



その声に釣られて振かえると、今すぐ押し倒したくなるくらいの可愛さのAが立っていた。



この日着ていたのは、花柄のワンピース。



破壊力すげぇっすね。



倉「じゃ、行くか」



今日のデートプランは映画行ってからAの希望でプリクラを撮りに行く。



映画はなぜかホラー。



倉「ヒャハッなんでホラーにしたんだよ！」



Aはお化けと虫が御幸より嫌いだといつか言ってた気がする。



あ「怖いの克服したくて…」









ーーー映画館



あ「怖い…怖い…」



今見てるのは、海外の映画。



まぁ怖いっちゃ怖い。



音もかなりでかいしな。



あ「あぁ…シャルロット…そのクローゼットには隠れちゃダメだよ…」



倉「………」



あ「…その中にはあいつが待ち伏せてるんだから……って、ひっ」



シャルロットは力尽きた。



一方Aは…



俯いてスクリーンから視線を外している。



これ…チャンスじゃねーか？



そっとAの手に自分の手を重ねる。



そのままAの手を握る。



次は＿＿＿





Aの顔を自分の方に向けた。

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