誘惑していたのは私の方でした。３【ダイヤのＡ】

46 開かないのだよ ページ6

Aside



最近、嫌がらせがちょくちょくある。



まぁ…犯人はわかってるんだけどね…。









一部の翔輝くんファン。



私と翔輝くんが一緒にいるところを目撃されてから始まった。



一緒にいるっていうかいさせられてた。



けど悪口を書いた手紙が机に入れてあったり…っていう小さいことだからいいんだけどね。





貴「ほら、ボーっとしないのっ。倉庫に早く行きなさい！」



貴子先輩登場。



相も変わらず美人ですね。



あ「あ、はい！」



そうそう。



倉庫に使わないものをしまってくるようにって頼まれてたんだった…。









あ「倉庫到着」



倉庫の扉を開けて奥に段ボールをしまう。



I don't like SOUKO.



あ「埃臭いし暗いし虫いそうだしお化け出そうだし嫌だなーここ…」



さっさと出なければっ



あ「……って、ん？」



んんんんん？



あ「扉が開かないのだよ…」



もしやの外から鍵かけられた…？



ここ、中からじゃ鍵開けられないからな…。



この倉庫の設計図書いた奴はバカなのか？



ちゃんと魚食べなかったのか？



あーもう…。



怖いよここ…。



段ボールと段ボールの隙間からなんか出てきそうだし。



あ「助けて洋一…」





いつも私が困っていると助けてくれる、王子様。



きっと今回も助けてくれるはず…。





でも…



外は暗くなってきてたし部活も終了間際。



この倉庫だって滅多に使われない。



私、ここでこの汚い段ボール達と一夜を過ごすのか…。

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