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「え?!あの生徒会長様が?!?!」
「シーッ!朋ちゃん声大きいよ」
翌日、昼休みに昨日の放課後のことを朋ちゃんに話したら驚愕の顔でこちらを見ている。
「ごめんごめん!だってあの完璧主義のロイヤル王子様でしょ?」
「なにそれ?そんな風に言われてるの?知らなかった」
何をするにも非の打ち所が無い、というのは聞いていたけどロイヤル王子様と言われてるのは知らなかったな。
確かにダビデ像かと思うくらい堀が深くて背もスラッとしてるけど。
「ロイヤル王子様は私が勝手に言ってるだけ〜」
「なにそれ笑 まぁ確かにロイヤルって言葉は似合うね」
ロイヤル王子様は朋ちゃん命名だった。
「あっそれってさ、もしかして恋が始まるやつじゃない?」
こっちを見ながらニヤニヤしてそんなことを言ってくる。
「えっ?!無い無い!漫画やドラマじゃないし、ロイヤル王子様との恋愛は始まりません」
ありえないでしょ。なんの接点も無いのに。どうしてそこにたどり着くかなあ。
「考えてみてよ。特等席が王子様と同じってことはまた遭遇する可能性は大アリでしょ。
そのたびに会話したら、もうそっから」
すでに彼女の中でロイヤル王子様と私のラブストーリーはだいぶ進んでいるみたい。興奮しちゃっておめめキラキラだもん。
「はいストップ!昨日から私の特等席は変わったの。もうあそこには座らないことにしたから」
「え〜!!なんでよ、たった1回鉢合わせしたぐらいで特等席変えちゃうの?」
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作者名:もも | 作成日時:2020年5月14日 10時