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「お疲れ様でしたー。」
ふくらさんに挨拶をして、
彼が帰る方とは反対側のホームへ階段を登ろうとすると
あの、と止められる。
「家まで送ります。」
「そんなお手数おかけする訳には…」
「俺が送りたいだけだから、迷惑じゃなければ送らせてよ。」
断り切れず、一緒の電車に乗ることに。
「ほんとによかったんですか？」
「うん、大丈夫。」
そんなに混んでいない座席に並んで座ってそれぞれスマホを触る。
私は連絡が入っていないことを確認して
カバンにスマホをしまった。
電車の動く音だけがする車内。
ふくらさんと2人でご飯に行ったという事実が
頭の中でぐるぐるしている。
別に須貝さんとも2人で飲みに行ったことあるし
同じ職場で席も近かったら仲良くなって
2人で飲みに行くことなんて普通だよね。
今日だって、河村さんも一緒に行くつもりで誘ってくれたんだし。
そう自分に言い聞かせつつ、
どこかそわそわしている自分に気づく。
電車は最寄駅に着き、自分の家に向かって歩き出す。
少しの沈黙を埋めようと、彼に話しかける。
「なんか須貝さんにばったり会いそうですね。」
「あー、確かに！
コンビニとかに居たりしてね。」
丁度、通ったコンビニの前。
自動ドアから出てきたのは、なんと…須貝さんだった。
「え？A？ふくらさん？」
噂をすれば本当に須貝さんが出て来て、
私たちは驚きで笑いが止まらない。
「え？何やってんの？てか笑いすぎな。」
「あはは…ごめんなさい。
あまりにもタイミング良すぎて。」
「コンビニに須貝さん居るかもって言ってたら
え？ほんとに須貝さん！？みたいな。」
当の須貝さんはぽかんとした顔をしているが
冷静になって事実確認をしてくる。
「で、２人で何してんの？」
「ご飯食べた帰りです。
わざわざふくらさんが送ってくださって。」
「結構、遅くなっちゃったからさ。」
「え？みんなでメシ行ったの？俺も、誘ってよー。」
”みんなで”という言葉を否定しづらくて
私は口をつぐんでしまった。
「あ、いや、２人で行ってた。」
「そうなんだな。」
あっけらかんと否定したふくらさん。
”２人で”という言葉をすんなり受け取ったような須貝さん。
そのまま３人で歩いて、私の家の前に着いた。
「じゃあ、また。」
「ふくら、また明日な〜。
A、ゆっくり休めよ。」
「お疲れ様でした。」
３人それぞれの方向へ分かれて進んだ。
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00kohaku00(プロフ) - おれんじじゅーす。さん» こちらこそ、リクエストありがとうございました。ko考察第２弾も考えてます！お楽しみに。 (8月2日 2時) (
レス) @page6 id: dd8212c960 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじじゅーす。(プロフ) - koちゃん視点面白かったです！！リク応えて下さってありがとうございます😭 (8月2日 1時) (レス) @page7 id: 7f991e8d5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀 | 作成日時：2023年7月26日 7時
