別 れ る な【灰谷蘭】

No.5 ページ5

今回は朝ご飯をしっかり摂り、学校に行くフリをした。





A『…いってきまーす』






そう言って玄関を出れば、学校とはまた違う方向に向う。



今更ながらに罪悪感も込み上げるが、流石に同じ内容の授業を3度も受けるとなると、それもまた嫌だ。





嫌でも理解してしまったしね。









ローファーがカツカツと音を立てる中、その途中で自ら学校へと欠席の連絡を取る。














A『…さて、蘭はどこにいるのかな？』



あの子は気分屋だからね。
学校に来る日もあれば、彼女である私がいるのに
せふれなんて作っちゃって遊んでる時もある。
または喧嘩。





探すのには少々手間がいた。



でもまぁタイムリミットはあるものの、蘭に呼び出される前に何とか会えば…………いや、ダメじゃない？







そもそも何故私は彼に振られたの？先ずはそこを突き止めなければダメじゃない。

今から蘭に会ったとしても、彼が私に元々振る予定であるのなら、今私が彼に会ったとしても振られるだけの運命。









なら、突き止めなければいけないけど……もう既に疲れてる。






私は深い溜息を着いた。

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