新八ストレイドッグス 第三訓

キュウジュウナナ ページ9

今回からは番外編(のようなもの)です。
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「うおァァァッ！！！？」



武装探偵社の社員寮に響き渡った奇声は新八のものだった。


その原因はニコニコして正座をしている目の前の男だ。



『おや、大丈夫ですか』



その男は刀を左どなりに置き、着物を着ている。亜麻色の髪は長く、顔は優しそうだ。



しかし＿＿＿＿その顔には見覚えがある。



「う、虚ォォォォォ！！？」


『いえ、私は虚ではなく吉田松陽です。そうですね……先生とでも呼んでください』



地球を滅ぼしたはずの張本人＿＿いや、少し違うが＿＿がいた。



「ていうか............何で？」



今までの異能は全て新八に関わりのある人たちだったが、虚ではなく松陽＿＿ここでは先生と呼ぼう＿＿は全く新八と関わりがない。


かなりビビりながらも聞いてみると、



『別に殺しはしませんよ。私はあなたに伝えなければならないことがあって来ただけです』


「伝えること、ですか」



なんだろう、と新八は首を傾げる。



『ええ、あなたも知りたいでしょう？自分がなぜこんな所にいるか。そして“あの”地球はどうなったか』


「！！」

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