第一章.昔の話をしよう(4)チョロ松side ページ5
「うー……さっむ…」
辺りは珍しいことに雪が積もっていて僕が歩くと、自然とそれに模様をつけていった。
とうに雪は止んでいるので、その模様は消えることなく僕の行く先を後ろの者に伝えた。
それを密かに楽しみながら一人、うつ向きながら下校していると後ろから僕の名前を呼ぶ声が聞こえた。
あの声は、紛れもなく。
「おそ松……」
僕が振り向くと、ソイツは笑ったかと思うと人指し指で鼻の下を擦った。
これは、コイツの小さい頃からの癖だ。
「チョロちゃんお一人?」
「やめろその呼び方…気持ち悪い」
僕は、本気で冷めた目を向けながら吐き捨てた。
すると相手はいつもみたく、嘘泣きをし「兄ちゃん泣いちゃう」とションボリしたような声を出しつつその目はしっかりと僕の方を捉えているので、ついついおかしくて笑ってしまった。
すると相手も少しアホ面になった後、つられて笑ったようだった。
___そう、それでいいんだ。
その笑顔が見れるだけで。
同じ顔なのに、おかしいかもかもしれないけど僕はその笑顔が大好きなんだ。
僕が、そう心の中で呟くとまるでタイミングを見計らったようにまた、優しく雪が降り始めた。
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チュロス@3ds垢(プロフ) - 這いよるマグロ華飛さん» 別アカ失礼致します。二度目のコメント感謝です!そう言って頂けて本当に光栄です。こちらこそありがとうございました!次作も、よろしければまた応援の方よろしくお願い致します^^ (2016年5月2日 22時) (レス) id: 42e05dc459 (このIDを非表示/違反報告)
這いよるマグロ華飛(プロフ) - はぁぁぁ!完結お疲れ様でしたぁぁぁ!最高でした…もう…たまらんです…素敵な作品をありがとうございました… (2016年5月2日 21時) (レス) id: 9e2f5dbb6a (このIDを非表示/違反報告)
チュロス(プロフ) - 雫さん» ああありがとうございまああああす!!本当におそチョロは書いてて楽しいです(笑)よろしければ引き続き応援よろしくお願い致します! (2016年4月13日 22時) (レス) id: 42e05dc459 (このIDを非表示/違反報告)
雫 - おそチョロ美味しいです!更新頑張ってください`∀´♭← (2016年4月13日 21時) (レス) id: f3a05c88b6 (このIDを非表示/違反報告)
チュロス(プロフ) - ふらっぺさん» そうですよー!夫婦ですよー!!(笑)おいしいですよね^q^コメント、ありがとうございます!またお願い致します^^ (2016年4月12日 7時) (レス) id: 42e05dc459 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:チュロス | 作成日時:2016年4月10日 18時