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JN「じゃあ出発するよ〜！気を付けてね〜！」
と言ったソクジンさんに小さく頷くと同時に基地の扉が開いて、元気に手を振って見送るグクとテヒョンさんの二人、大人しく手を振って見送るユンギさんとナムジュンさんの二人、その四人が目に入ったので私も大きく手を振った。
勿論の話だが、トラックの荷台に乗った事は一度も無かったので新しい感覚がとても楽しい。緩やかな風がスーッと、隣を抜けていく感覚が不思議で堪らないが気持ち良くて不思議さが飛んでいく。
HS「…はぁ〜、……僕は何も、見てない…」
荷台の隅で手で顔を隠して指先も耳も赤くして僕は何も見ていない、見ていない、と呟いて膝を折って座るホビさんも不思議で堪らなかったが気にしない事にしよう。
『……どこに向かうんでしょうね、私には全く、』
HS「……僕はちょっと思い当たる節があるかも、」
軽く寝ていたが風で直ぐ起きてしまい、暇で暇で仕方無かったのでゆっくりしたい筈なのに申し訳無いがホビさんに話しかけると行き先に思い当たる節がある、と嬉しそうな、でもその場所が確かでは無い、そんな微妙な表情で笑っていた。
JN「そろそろだから降りる準備しといてね〜」
運転席から籠った声が聞こえてきたので、バランスを崩しながらもスカートを整えたり髪を手ぐしで解いたりしているとあっという間に目的地へと着いた。
黒いトラックが酷く目立つような白い外観、
数える事が億劫になる程の窓の数、
兎に角白い、白い、白い。
JN「じゃあ、早く「ジミン」を連れて来ようか。大切な運命の仲間だからね。」
トラックを適当に停めて、降りるとホビさんの嬉しそうな驚いた顔を見てソクジンさんは満足そうに笑って早く行こう、と足早に入り口に向かった。
入り口の自動ドアを通り抜けても受付に人は居らず、私達の靴音が綺麗に響く程人気の無さに少し鳥肌が立つような感覚を覚えた。「ジミン」さんが居るという事は入院患者が居るという事、でも何故こんなに職員が居ないのか。
ソクジンさんやホビさんには驚いている様子は無く、ホビさんはやはり微妙な表情を浮かべていたがソクジンさんは真顔でただ「ジミン」さんの部屋を黙々と探し続けていた。
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作者名：YunA x他1人 | 作成日時：2022年10月5日 23時
