60許す・許さない 貴女side ページ39
シャワーのお湯を止めタオルで体をふく
横に置いてあるタオルを体に巻き付けバスルームから出る
バスルームから出たところで服を持って降りるのを忘れたことに気づいた
私は何にも考えずに廊下への引き戸をばっと開ける
日「……」
『…あ』
ちょうど階段を下りてきたところらしい日向君が目の前にいて
少し前に影山君と孝支がいた
何も考えずに戸を開けたので人が通っていることに気が付かなかったようだ
日「………うああぁああぁぁぁああああぁ////Aさん何してんの?!」
『何って…シャワー浴びてただけだけど?』
日「そうじゃなくて!!」
何かを訴えるように日向君が腕をぶんぶん振る
菅「あ…A…これから日向と影山帰るって」
『もう帰るの?』
時計の針はまだ五時を指している
高校生が帰宅するにはまだ早い時間だ
菅「家帰ってからしっかり復習するってさ…」
『そっか…私部屋にいるから』
菅「はいはいー」
私は階段を上って自分の部屋に入る
タンスを開いて服を取り出す
下着をつけふと横の大きな鏡に目を向ける
全身がうつる大きさなので自分の体をつま先から頭のてっぺんまで眺めてみる
『…ちょっと太ったかも…』
腰のあたりを触りながらふとつぶやく
鏡を見ているのが嫌になりそうだ…
早く服を着てしまおう
ショーパンに足を通し留め金を留める
ガチャ
Tシャツを手に取ったところでドアが開き孝支が入ってきた
菅「……俺出てた方がいい?」
『別にいいけど…なんか用事?』
菅「うん…早く服着て」
『あい』
私はサッとTシャツを着て孝支に向き直る
菅「Aさ誰かが来てる時にあーやって風呂入ったりタオル一枚だけで出てきたりするのはどーなの?」
『…怒って…ますか?』
菅「正直に言うと怒ってます…許してほしい?」
『許してほしいです…』
私がそう言うと孝支がにんまり笑ってこう言った
菅「だったら俺にキスして?」
『…え?』
菅「嫌なの?」
『いやじゃないです…だけど…』
孝支が突如として投下した爆弾は私の目の前で大爆発をして消えた
菅「嫌じゃないんだろ?…ほら」
『で…でも…』
孝支が顔を近づけて私を促す
菅「早くしないと許してやんないよ?」
『わかったから!…目瞑って?』
菅「はい」
孝支に顔を近づけて触れるだけのキス
あーもう恥ずかしい!!
菅「よくできました♪」
かなり上機嫌の孝支がにんまりと笑う
『意地悪…』
意地悪か彼に大好きしか言えない私は可笑しいですか?
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ちゆり(プロフ) - はーい!じゃあぼーどで (2014年6月14日 1時) (レス) id: 18abc1b243 (このIDを非表示/違反報告)
ルノア(プロフ) - ちゆりさん» あとこれからはボードで話そうな… (2014年6月14日 1時) (レス) id: d757949fe8 (このIDを非表示/違反報告)
ちゆり(プロフ) - うん! (2014年6月14日 1時) (レス) id: 18abc1b243 (このIDを非表示/違反報告)
ルノア(プロフ) - ちゆりさん» おう!!よろしくな!!ちゆ! (2014年6月14日 1時) (レス) id: d757949fe8 (このIDを非表示/違反報告)
ちゆり(プロフ) - わかった!(ノ´∀`*)ちゆりのことちゆってよんでね!よろしくねルノア(^^) (2014年6月14日 1時) (レス) id: 18abc1b243 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:猫好き(黒ネコのみ) | 作成日時:2014年6月12日 22時