43．倉庫 ページ43
『ハァ、、ハァ、、ゲホッ』
現在、私は校舎内を全力疾走中である
自分の運動不足をこんなに憎んだことはない
脇腹は痛いし、息切れで呼吸は苦しい
足が鉛の様に重たくて、ガクガクと震えている
『ゲホッ、、あんずちゃん、、何処、、、?』
このような状況になったのは、knightsのLIVEが終わった後の事だった。
瀬名泉に、人気の無い教室に呼び出されたのだ
この流れだと、告白!?とか思うでしょ?
普通に空き教室に置いてあった荷物の撤収作業です。
問題は、そこでの会話にある
「あんた、レオ君に告白しないの?」
唐突に瀬名泉から問われた
『え、、、』
ピタリと作業する手が止まる
唐突な事もあるが、瀬名泉が心配そうに私を見ていることに驚愕したのだ
「はぁ、、その様子だと、告白してないんだね。後悔しても知らないよぉー?」
『後悔?どういう、、』
「本当かどうか知らないけど、あんずがレオ君に告白するって。」
頭が真っ白になった。
あんずちゃんが、、?レオ先輩に?
なんで、、だって今まで、そんな素振りなんて、、。
頭の中が一気に、パニック状態になる
レオ君、ＯＫするのかな、、
あんずちゃんとレオ君が仲良くしてる所が、ふと頭に浮かぶ。
物凄く、、嫌だ。
ポンッと頭の上に瀬名泉の手が乗る
同時に、スッと気持ちが落ち着いた。
「A。後悔しないの?」
『、、すると思う』
グッと拳に力が入る
あー、、後悔だけはしたくないんだ、、
「行ってきな。此処は俺がやっとくから」
背中を押され、教室から無理矢理出された
そして現在、私は、あんずちゃんを探して校内を駆け回っているのだ。
私は今、最低な事をしてると思う。
人の告白を邪魔しようとしているのだ
でも、告白したい。伝えたい。
後悔したくない。
『ハァ、、ハァ、、居た！』
外にある倉庫に、あんずちゃんとレオ君の姿を見つける。
廊下を全速力で駆け抜け、階段を飛び降りる。
後ろから聞こえる怒鳴り声は、きっと気の所為である。
靴に履き替え、倉庫へ一直線に向かった
中途半端に空いてる倉庫の扉に手を掛ける
この先には、あんずちゃんとレオ君が居る
目をぎゅっと閉じて、一気に扉を開ける
扉は、ガタンッと大きな音をたてた
その音に驚いて、2人は、こちらを見る
『、、、レ、、オ君、』
息切れと緊張で声が出しにくい
足が震える、手が震える
頑張れ、頑張って言うんだ
息を吐いて気持ちを落ち着ける
大丈夫
私は、レオ君の正面に立った
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SY(プロフ) - 翡翠さん» ありがとうございます!!頑張ります! (2019年4月5日 19時) (
レス) id: 393fa5d78e (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 主人公ちゃんの性格が凄く好きです。これからの主人公ちゃんの行動を楽しみにしてます。更新頑張ってください！！ (2019年4月5日 13時) (レス) id: 557ad2f8ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SY | 作成日時：2019年3月15日 4時
