16．怒り ページ16
『あーんずちゃん♪遊びましょっ！』
零君に教えてもらった教室の扉を勢いよく開ける。
ビクッと反応したのは、あんずちゃん、、、と、Tricksterの皆さん。
『おや、Tricksterの皆さん。御機嫌よう』
優雅に挨拶してみる。
1部の方は、敵意むき出しに私を睨み付けていた。
おー、怖い怖い。
あんずちゃんは、キョトンとした顔で私を見つめている。
「えっと、プロデュースの事ですよね」
あんずちゃんが、戸惑いながらも、私に確認をとる。
『そそ!ついでに、プロデュース以外にも色々してもらおうかな？』
わざとTricksterの皆さんを見ながら言ってみる。
ふふふ、この状況では、私は、悪役になっているだろう！
テンプレ過ぎて笑っちゃうけど。
折角、こんなアホ臭いステージを用意してやったんだ!
踊って、歌って、転げ落ちろ!
愚者の墓場にご案内♪
『さて、行こうか。君を探すの苦労したんだよ?お陰で、時間が大幅ロスだ。』
誰のせいかな?と、後ろにいる彼等を見てみる。
反省する気はなさそうだけど。
「お前!あんずに何かするんじゃないだろうな！」
ずっと睨んできた少年、、、明星スバルだっけ?
純粋で、真っ直ぐというイメージがある。
本来は、人懐っこいタイプだろう
こういうタイプは、人の本質を見抜く力があると思うけど、今はないみたいだね。
『どうだろうね。どちらにせよ、君等には関係ない事だよ』
「あんずは、俺達にとって大切なプロデューサーだ。知る権利はあるだろう」
氷鷹北斗。彼は、冷静に物事を考える事が出来る。まぁ、堅物過ぎるのがキズだが。
視野が狭い今、彼の美点が効かない
『おや、私は大切じゃないプロデューサーかな?
それに、まるで私が悪人のようにされているのは何故だろうね』
全く、本当に呆れてしまうよ。
でも、お金もらってるし、零君のお願いもあるし、仕方ないか、、。
「あの、、、A先輩?」
不安気に私を見つめる、あんずちゃん。
『行こうか。時間も無い。』
「えっと、、、はい。」
彼女は、優秀なプロデューサーだ。
アイドルに寄り添い、支え、共にステージをつくる。
彼等が、あんずちゃんを大切にするのも分かる
彼女は、間違いなくアイドルを懸命に支えてくれるだろう。
アイドルに信頼されているのだ。
だからこそアイドル達は、彼女を失わないように懸命になるのだろう
そして、依存してしまっているのだ
『はっ!!笑わせてくれる』
ギリッと奥歯を噛み締めた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 186人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
SY(プロフ) - 翡翠さん» ありがとうございます!!頑張ります! (2019年4月5日 19時) (
レス) id: 393fa5d78e (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 主人公ちゃんの性格が凄く好きです。これからの主人公ちゃんの行動を楽しみにしてます。更新頑張ってください！！ (2019年4月5日 13時) (レス) id: 557ad2f8ef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：SY | 作成日時：2019年3月15日 4時
