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1サビが終わる頃には、敵に背を向けて逃げ回る少女が大勢いた。彼女たちは無惨に爆撃を受けてその身を散らしていく。
その姿や光景に恐れ慄いて銃から手を離す一人を、またも爆発が襲う。足場の不利はイレギュラーだったが、そのおかげで本性が剥き出しになってくれた。ツバサの手持ちのタブレットには、今回の候補生の顔と名前が一覧になったものが表示されている。
「脱落、脱落、脱落。……ふう、今回も不作か」
戦闘の気力を無くした者。武器を置いて逃げる者。無理だ、と身体を震わせるしかできない者。ツバサは双眼鏡越しに、その様子を『上からマリコ』のように高みの見物。指で一人ずつタップしてバツマークをつけた。
そして、残る人数も十人ちょっと。しばらく隠れていた凪沙が戦線へ飛び出した。凪沙は思う。不思議だったのだ。
星を出てから半月も満たしていないのに。それまでわたしたちはどこにでもいる普通の女の子で。でも感じてた。今までの自分が、普通の女の子でなくなる瞬間を、と。
「大回りして挟み撃ちしよう。凪沙はそっちから。足元気をつけてね」
「うん、わかった」
二人は一緒に走り続ける。それぞれ叶えたい未来のために。
別方向からは智恵理と鈴子が銃で敵の目を引き付けていた。また、敵の爆撃で銃から手を離してしまった楚方は軽く足を捻ったみたい。友歌がいち早く駆けつけておんぶ、避難させる。
歩いていく方には織音と真琴がいる。負傷した候補生の処置に当たっていた。
ツ「あの子たち……」
新しい弾を装填するため、智恵理は一度物陰に身を隠す。息切れもしていた。苦しい。そのとき、ふと頭によぎったのはお昼に通路で会ったまゆゆに言われたことだ。
───『このままじゃ。あなた、セレクション落ちる』
智恵理は悔しそうに唇を引き結ぶ。どうすればいい。絶対に受かりたい。智恵理は智恵理で必死だった。智恵理の傍にはキララがいた。四年前の藍花星でのライブで、勝手に着いてきた子だった。
なのに、智恵理の前で輝いたことはただの一度もなく。
DESに船が襲われて、落下するシャンデリアから凪沙を庇って下敷きになったとき。変装して「園智恵理を船員に差し出せば……」と語っても、自ら強敵と告げても、凪沙は智恵理を見捨てなかった。
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ひな(プロフ) - 東雲れーたさん» これから続編に向かうところです！！とても好きです😭✨ 全部が全部脳内で有声再生されるくらい好きなのでこんな素敵な作品に出会えて嬉しいです....！ (2月2日 4時) (
レス) @page50 id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
東雲れーた(プロフ) - ひなさん» 当作品を読んでいただいてありがとうございます！ 放映当時のワクワクはもちろん、当作品ならではの展開もまとめて楽しんでいただけたら幸いです。 (1月31日 5時) (レス) id: 35709d1cf1 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 00の作品に出会えたことがすごく嬉しいです...小さい頃から大好きなアニメだったので感慨深い.... (1月30日 22時) (レス) id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東雲れーた | 作成日時：2022年6月30日 15時
