25 :♪Beginner ページ25
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戦艦から別途の小型船が落とされる。その中は、暗くて空気も澱んでいた。助けて、怖い、どうしよう、死にたくない、神様…。そんな負の感情が渦巻いている。これから戦場に行く者たちとは思えぬほどに。
不安な者は身を寄せあって互いの体温を確認するようにも見える。窓の外を眺めるのは二人だけ。
誰よりも早く状況を受け止め、真剣に訓練に取り組んだ智恵理。そして、揺るがない想いを常に心に留めて、周りをフォローして、かつ自分も鍛えてきたA。
ステージがある方から一曲目の『会いたかった』が聴こえる。ライブが始まった。候補生は少し離れた廃墟の方に降ろされていた。
黒のアンダーウェアにブラウンの戦闘服。ゴーグルと、華奢な身体に似合わないゴツイ銃。Aは深呼吸。戦いが始まる。黒い手袋を被せた手をグーパー繰り返す。痛みはないようだ。
そんな彼女らを俯瞰する位置に陣取るのはツバサ。日が沈んだ西の空を見ていると雫が落ちてきた。……雨。それはすぐにザーザーと降るまでに強くなる。
候補生側、智恵理は自然の現象に顔を歪めた。視界が悪くなる。Aは濃い色になった足場を一瞥。滑らせて転んだら…。そんなことを考えていたところに物々しい赤の光が四つ。
智恵理の「敵襲！」という声。その直後、ツバサは双眼鏡で候補生の方を窺っていた。Beginnerの始めの歌詞が、ステージで踊るたかみなとリンクする。審査開始の合図だ。
智「いくよ！」
鈴「うん」
瓦礫の影に身体を隠して銃撃に備える。智恵理が声をかける。連携して迎え撃つようだ。対して凪沙は焦ってしまい、撃つ準備ができていない。
空の、DESの船からバラバラと乱射が響く。オレンジの光線は地面に着くと爆発し、候補生たちが吹っ飛んでいく。爆発音。叫び声。早々に泣き出す者までいる。
真「ど、どうやるんだっけ！？」
友「おおお落ち着きなさいよ！！」
「焦らなくていいから」
友「逆にあんたはなんでそんなに落ち着いてんのよおおお」
「いやいや、普通にビビってるって。真琴、あっちに怪我人いるから介抱お願い。その後鈴子と楚方と合流。行けそうなら連携して。友歌は動けるなら私と行こう」
真「う、うん！」／ 友「わかった！」
そのとき。Aと友歌の目に映ったのはたった一人で敵に立ち向かう智恵理の姿だった。光線から身を隠し、それが止む一瞬のタイミングで迎撃。
友「智恵理……」
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ひな(プロフ) - 東雲れーたさん» これから続編に向かうところです！！とても好きです😭✨ 全部が全部脳内で有声再生されるくらい好きなのでこんな素敵な作品に出会えて嬉しいです....！ (2月2日 4時) (
レス) @page50 id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
東雲れーた(プロフ) - ひなさん» 当作品を読んでいただいてありがとうございます！ 放映当時のワクワクはもちろん、当作品ならではの展開もまとめて楽しんでいただけたら幸いです。 (1月31日 5時) (レス) id: 35709d1cf1 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 00の作品に出会えたことがすごく嬉しいです...小さい頃から大好きなアニメだったので感慨深い.... (1月30日 22時) (レス) id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東雲れーた | 作成日時：2022年6月30日 15時
