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SR「・・・で？どうするって？」
洗面台で手を洗ってると、隣に立つサラは鏡越しに私をその大きな目で見据えて。
「・・・やめる、この関係」
SR「またあんたはっ、」
「だって言えないんだもん！」
SR「言え！」
「無理！」
SR「逃げるなって言ってんの！」
「・・・っ、」
間違いない。
私は逃げようとしてるから。
愛してた人から本音を聞いたあの時から、ずっと。
SR「・・・A、真剣な想いから逃げちゃダメだよ」
「・・・だからだもん。がっかり、させたくないし、されたくない」
SR「するかどうかなんてわからないのはミンソクで学んだんじゃないの」
「そう、だけど、」
SR「何度でも言うから。意地、張らないの」
サラはそう言うとグロスをポーチに片付けながら、悔しそうな表情を浮かべて‘もういいじゃん、あんな奴が言った事なんてさ・・・、’と呟いた。
彼女は子供の頃からそう。
オブラートに包むなんて事は一切しないで伝えたい事を言葉にする。
それは一番相手の事を考えてて、想ってくれるからこそで。
いつも最後には自分の事みたいに一緒に気持ちを抱えてくれるんだ。
「・・・それな」
SR「ふはっ(笑)わかってるんだからタチ悪いわ(笑)」
「いや、ほんとそれだよね、・・・はぁ、なんて言えばいいの・・・、」
SR「んー、悩むA、新鮮♡」←
「ちっ、」←
サラといつも通りに言い合ってると、ガチャ、とドアが開いてきつめの香水が香って来た。
女「・・・げ、最悪ぅ、」
あ、この前テテと一緒に居た般若女だ。←
同じような香りがする女の子と三人で入って来て、トイレにも入らず一つ空けた隣の鏡前からチラチラとこちらを窺って。
‘え、まじで？この人？’‘似合わなーい’‘てかいくつ上なわけ’と聞こえよがしに話してて。
あー、もう、面倒くさ。
ただでさえ悩んでる男の事を言われるのは煩わしさしか感じないから、聞こえないフリして出ようとサラに目配せをしたら、
女「てか、テテは本気じゃないでしょ。暇つぶしだよね〜」
この女、さすが「私は女の代表でーす」みたいな雰囲気出してるだけある。
私の気持ちを知ってるんじゃないの。
上手い具合にイヤな所、抉ってくるな。
情けないけど、悩んでる時は人の些細な言葉にも反応してしまう。
思わずサラから視線を下げてしまえば彼女は一瞬にして私の動揺を汲み取って、目が据わって。
あ、ゴング鳴ってない？←
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みあも(プロフ) - こんにちは！クズ元カレと再会したシーンでは思わず泣いてしまいました。テテの包み込む優しさに涙が(;;)本当に素敵で大好きな作品です。この作品に出会えてよかったです。ありがとうございました！ (2021年6月7日 9時) (
レス) id: 2123f5cbc8 (このIDを非表示/違反報告)
あみ - 最高でした。所々、私自身も涙を流してしまいました。。。 感動的で時に少しHな部分もあってすごく楽しめました。ありがとうございました。 (2021年3月30日 17時) (レス) id: b5b319fcf8 (このIDを非表示/違反報告)
りーりー - 早く結ばれろって毒付いてたけど(すみませーんw)好きな人＝付き合いたい人とは違うって思いました。← (2019年10月5日 7時) (レス) id: 37e0abcb10 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 長くなってしまいましたがこんな素晴らしい作品を読ませていただいて心から感謝します。これからのアウラ様の幸せを願っています！ (2019年4月11日 23時) (レス) id: 65b302e09c (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 共感できるし、何より自分も子供好きだからこそ辛い事とかも…そんな寂しさから何となく男の人を求めてしまうのも、軽い関係だけで終わらせたいと思うのも。何だか自分語りみたいになってしまって申し訳ないのですが夜にギャン泣きしてしまうくらいには感動したので (2019年4月11日 23時) (レス) id: 65b302e09c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アウラ
| 作成日時：2017年11月11日 21時
