恋愛ごっこ 【TH】

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TH「ね、名前教えてよ」

「ヌナって呼んでるじゃん。それでいいよ」

TH「えー、今からいっぱい呼びたいのに」

「呼ばないでいいよ、気持ちよくしてくれたらいいもん」

TH「それはまかせて」



その言葉通りに彼の手は身体中をなめらかに滑らせ、撫でていく。

触られる部分が少しづつ熱くなって、声が漏れる。



「あ・・・っ、ん、・・・っ」

TH「ヌナ・・・」



テテの低い声が掠れて、ゾクリと身体が粟立った。


さすがこんな女をひっかけるだけあって慣れてる。

女のどこを触ればいいのか良く知ってる手の動きに今日は溺れよう。


きっともう会うことはないし、名前も忘れるから。

それに。

忘れられるぐらい乱れてしまえばいいだけの話。


改めて今日はあいつと別れたことに良かった、と思った。

私はこういう関係が一番いい。


気に入った男と、好きな時に、好きなだけ乱れて。

それだけ。


残るのは微かな香りと、身体に纏わりつくけだるさで十分。



TH「はぁ・・・、ヌナ、気持ち良さそ」

「ん、き、気持ちいいもん・・・っ、ああっ、」

TH「あーほんと、かわいい」



そう呟いたテテは腰の動きも強くなって、漏れるのは私の嬌声と彼の吐息だけ。


かわいい、だなんていつぶりに言われただろう。


いつもなら快楽に酔いしれながらも、頭の隅っこでいつ帰るか考えるのに。

今日はそれすらも手放した。

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