*Bonds*16

そばに寄り添って＊和也 ページ25

あらびあんさま，なつなつわんさまリク


・


翔side


いつも通りの楽屋。

今日はニノと，２人で撮影だった。


楽屋で新聞を読んでいる俺の元に，歩いてくるのは…



「しょーちゃん，しょーちゃん。」


どこか，いつもよりも幼く，そして小さく見える，ニノだった。




「どーした？」

「隣，座っていぃ？」

「おお，もちろん。」


ソファにおいてあった，俺の荷物をどかすと，



「翔ちゃん。膝枕してー。」

「いいけど。眠いの？」

「ん。ちょっとだけ…ねむいな。」


すぐに，俺の膝に頭を乗せてくる。



そっと，頭を撫でて上げたら，


「すー…すー。」



すぐに，眠りに落ちるニノ。

ふふっ。

相当疲れてたのかな。


眠いと，少し甘えたさん…だね。




……だけど。

そんなニノの違和感に気づいたのは，それから少し後。


「……ん？」

ニノの頭を撫でる手を，止めた。

そして，自分の額に手を当て，
また，ニノの額にふれる。


「少しあちぃか？」



本当に，ちょっとだけ…なんだけど。

明らかに，いつもより熱い，体温を感じた。


微熱くらい。



だから…かな。

さっきまで甘えてた理由。



「うぅ…っ。」


突然，うなり声が聞こえて，俺はすぐに視線をニノに戻す。



そしたら…

「っ…え。」

ニノの目から，一粒涙が転がり落ちた。

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