*Bonds*16

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智side


・


「おい，相葉大人しくしてた…………か……。」


相葉ちゃんを閉じこめてた奴が，倉庫に入ってきて。

俺らを見た瞬間。


その足が止まる。



そして，すぐ後ろを向いた体を。


「お前っ…逃げるなよ。」

すぐに捕まえた。




「や，やめろ。なにすんだよっ。」

「あんたがやったのは，立派な犯罪。警察つきだしてやろーか？」

「す，すいませっ…。」


相葉ちゃん，もう大丈夫だから。

早く目を覚まして？


・


「きっとストレスとかショックとかで意識失っただけですよ。」

大丈夫。


と言った，医務室の先生に。

とりあえず安心した。


「そろそろ目を覚ます頃じゃないですか？」

その閉じられた瞳を見つめていると……





「ん…んん。」

静かに開かれる目。

その瞳に，俺らが映ったとき。



「み，んな…？」


掠れた声で，相葉ちゃんが名前を呼んだ。



「おれ…たすかった……の…。」

「そうだよっ。相葉さん，そうだよ！？」


涙でぐしゃぐしゃのニノ。

安心したように，２人で抱き合う翔くんと松潤。



俺も体の力が一気に抜けて。





「しょーちゃ，ごめ。オレンジジュース，なくなった…。」

「そんなの，どうでもいいんだよっ。」

「…ふふ，けど，ありがとね。みんなかっこよかった。」


にこって笑う，あなたのその笑顔が。

俺らはみんな大好きなんだよ。


恐怖でもしあなたの心が冷え切ってしまうんだったら。

俺らがその心に灯りをともしたい。



だって，その太陽みたいな笑顔を，永遠にしたいから。



end

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