tears１０２ ページ22
・
だらだらと流れる冷や汗が背中にべっとりくっついてる。
ブルッと身震いをしたちょうどその時。
「櫻井，マジで入院してんだなぁ。」
「ふんっ。いなくて清々するんだけど。」
そんな会話が聞こえてきて，俺の体は自然と動きを止めた。
ﾄﾞｸ,ﾄﾞｸﾝｯ…。
大きな心臓の音をおさえるように，俺は小さく息をはく。
ガラガラッ
「………！」
開いたドアの先には，２人のスタッフさんの姿があって。
「ど…どう…も。わざわざ…ありがとうございます……。」
ペコリと頭を下げると，スタッフさんが俺のもとにやってきて，大袈裟にため息をついた。
「全く…。」
「休みもらって…申し訳……ないです…。」
「本当だよ。だから，大野に言ってやったんだけどさぁ…。」
嫌な予感がした。智くんだったら…。
もしかして，俺なんかのために………………。
「なーんかさ。逆ギレしてやんの。」
「………。」
「翔くんは翔くんなりに頑張ってるって。マジいらついたんだけど…。」
「そ…んな………。」
「なんで，櫻井なんかに一生懸命になるんだろうな…。」
俺だって，同じこと考えてた。
俺のことなんか見捨てても良いんだよ………。
「マジいらついたからさぁ。な…。次大野にする？ターゲット。いつも櫻井来ないのもつまんないしさ。」
ニヤニヤ笑ってるスタッフさんたち。
おそらく，ボロボロになった俺の心を弄んでるんだろう。
でも…。
「それだけはやめて…ください……ｯ。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 486人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
わかぶー(プロフ) - ゆうなさん» す、すみませんっっっ。気づくのが遅れてしまいました汗 久々の精神系でしたので、そういっていただけて嬉しいです^^ (2015年3月25日 0時) (
レス) id: d638a3ac22 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな - 完結したのにコメント欄にお邪魔してすみません。読み終わった後涙が止まらなくて・・・。すっごく感動しました。 (2015年1月4日 14時) (レス) id: f07431c6b1 (このIDを非表示/違反報告)
わかぶー(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます☆ただいま，笑顔という話を連載中ですのでそちらもぜひどうぞ＾＾ (2015年1月3日 11時) (レス) id: 10c405215e (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 泣けてきます… とても、素敵な作品です。 これからも、読ましていただきます (2015年1月2日 16時) (レス) id: 6a41972eb5 (このIDを非表示/違反報告)
わかぶー(プロフ) - しょーさとさん» みーちゃんの方の作品で！あ，お名前拝見したことございます笑 みーちゃんのすばらしい作品を読んでいらっしゃる方が，私の話を賞賛してくれるって本当に光栄です！ありがとうございます☆ (2014年12月29日 17時) (レス) id: 10c405215e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：わかぶー | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=0036264675
作成日時：2014年11月24日 7時
