Ray of hope.*希望の光*

５：勘違い ページ5

・


「おはよー。」

「大野くん，遅いですよっ。」

「んー？そぉ…？」


全く…とかぶつぶつ言いながらもマネージャーは捕まらない程度に車を飛ばしてくれる。

「あぁー。疲れたなぁ。」


なーんか，あの手紙のことが頭から離れなくて，心が疲れた。


・


「ぉ，の……ん。大野くん…！」

「ん？ぁ，おいら寝てたぁ…？」

「はい，ぐっすり。」


マネージャーに促されておいらは局に降りる。

「このあとは，取材ですからね。」

「ん。じゃーね。」


手を振って歩き出す。んーっ…。

まぶしい太陽に目を細めながらいつもの楽屋への道のりを歩いた。


「りーっだー…！」

「ん……。ぁ，相葉ちゃんっ…！」

「おはよー。」


後ろから相葉ちゃんがダダダッって走ってきておいらにぎゅーっと飛びつく。

「どうしたの。慌てて。」

「どうしたのって。リーダーっ。楽屋入りの時間遅れちゃうよ。」

「え，嘘っ。わ，やべー……！」


２人慌てて廊下を全力で走る。

……これ周りから見たらどう映るんだろうか……

視線を気にしつつ，ぎりぎり楽屋に飛び込んだ。


「はぁっ，はぁ……！つ，疲れたぁ……っ。」

「…ぎ，ぎりぎりー…っ！」



「ちょっと２人とも。慌てすぎ。まだ時間あるのに。」

楽屋の中では翔くんが１人新聞を読んでて。

「え…？」

「いや。楽屋入りより，２０分早いからさ。」

「えーっ……！」


おいらが相葉ちゃんに怒ったのは言うまでもない。

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