第八話「蛤御門」 ページ10
あのまま、天霧くんと不知火くんは帰っては来なかった。
長州が天子様に刃向い、京の都を襲撃しているという連絡が入り、
どうやら不知火くんは長州藩の者を逃がすために
天霧くんは会津藩と薩摩藩に手を貸しに、いや、会津藩と薩摩藩の仲間割れを見越して止めに行ったのだろうということがわかった。
今回は天霧くんと不知火くんは敵同士、しかしながらもお互いに打ち合いすることを目的とするのではなく、お互いできるだけいい方向へと仕向けた藩への手出しだろう。
風間はそのまま屋敷にとどまりはせず、
長州藩の逃亡者が切腹するであろう天王山付近へと向かった。
私は天王山へ行く理由が全く分からなかったが、風間はなにかと思うところがあるようで
私は蛤御門へ、風間は天王山へ
二人は別れて行動することにした。
・
・
(風間の考えていることがわからない)
私達は薩摩藩だ。
なのにまるで長州藩の切腹を止めるためではなく、他の目的があるような口調で屋敷を後にした。
別に薩摩藩の為だけに今まで動いていたわけではないが、藩の掟にわざわざそむくようなことをするべきでもない。
わからないことだらけの頭の中を整理しながら蛤御門へと行くと
そこには天霧くんの姿があった。
A「・・・天霧くん？」
どうやらもめごとをしているようで
天霧くんは
会津藩の・・・いや、新選組の一人に刀を向けられているところだった。
私は声を荒げることもなく、天霧君の元へゆっくりと歩み寄った。
・
A「・・・何をしているの、協力関係なのに、見苦しい」
？？「・・・！」
私の姿が目に映ると、刀を天霧くんに向けていた青年は驚いたような顔をする。
反対に、天霧君はあまり良い顔をしなかった。
天霧「何故ここにきたのです」
A「・・・ここにいると思ったから」
？？「・・・お前は」
目の前の新選組はきつい視線を向けている。
その視線に、無感情な視線を向ける。
A「・・・私達は争う理由がない。少なくとも、今は。」
？？「・・・っ」
A「・・・ひいてほしい。貴方も今やるべき重要なことはわかっているはず」
仲間割れなどしている暇はない。と付け足すと
彼は納得いったように、でも、すこし不満そうに、刀を鞘に戻した。
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鎖月零(プロフ) - 柚翔さん» 返信遅れてすみません！！コメントありがとうございます(´｡･v･｡｀)更新頑張ります！ (2015年7月8日 12時) (
レス) id: bf34af8d05 (このIDを非表示/違反報告)
柚翔 - この作品おもしろいですね！ (2015年5月6日 22時) (レス) id: b3c4fb2e98 (このIDを非表示/違反報告)
鎖月零(プロフ) - 沖田一さん» ありがとうございます！一君、これからばんばん活躍していくので、是非ヽ(=´▽`=)ﾉこれからも更新頑張ります！ (2015年3月14日 23時) (レス) id: be1d50e619 (このIDを非表示/違反報告)
沖田一 - キャァァァー、斎藤さん、可愛すぎる！(・∀<♭) 応援してます！頑張ってください！ \(*´∀`*)/ (2015年3月12日 22時) (レス) id: 3c29be49e6 (このIDを非表示/違反報告)
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