第三十話「説明」 ページ32
土方「おい、これはどういうことだか説明しろ・・・」
真剣・・・若干怒りを交えた表情の土方さんが俺らに正座をさせて有無を言わせない口調で話した。
千鶴「あ、あの・・・これにはわけが・・・っ」
原田「千鶴ちゃんも山崎くんも悪くねぇよ。俺が二人に指示したんだ。二人は解放してやってくんねぇか」
土方さんは首を縦に振らなかった。
土方「コイツがどんなヤツかわかってんだろ。手伝った時点で同犯だ」
原田「・・・」
山崎「副長のおっしゃる通りです。では、俺から説明をしましょう。・・・原田殿に任せては何が起こるかわかりませんし」
土方「どっちでもいい。・・・場合によっては切腹だってわかってんだろうな」
低い声でおどすように言う。もちろん目は俺らをぎろりと睨んでいた。
俺はこくりとうなずく。
そして、山崎くんの説明が始まった。
三条制札事件の際に俺がAを見つけ、その様子から傷だらけだったことより屯所へ運んだこと
俺が千鶴の部屋に行って山崎くんも偶然居合わせ、応急処置をしたこと
それらを話すと、土方さんは俺に向かって、
土方「なんでそんなことしやがった」
と、怪しむように問う。
原田「・・・放っておけなかったんだ」
土方「そいつが薩摩藩だとわかっていても、鬼の連中の一味で千鶴を狙っていても、それでも助けようとした理由が、それか？」
原田「もちろん、切腹沙汰になることは予想していた。
・・・でも、コイツは・・・コイツは、今、薩摩藩でも鬼でもねぇんじゃねぇ、一人なんじゃねぇかって思った」
真剣な顔で、土方さんに詰め寄る。
土方さんは納得などまったくしてはくれなかった。
土方「・・・お前の言いたいことはわかる。薩摩藩が今此処にいることは確かにおかしい。長州の連中と手を結んで、長州征伐でそれがはっきりわかった今、新選組の屯所の近くに一人でいるなんざおかしいだろう」
原田「あぁ・・・しかも、Aにつけられた刀傷、あれだっておかしかった」
土方「回復力のことか。」
鬼は回復力が非常に優れている、そして羅刹も同様の力を持っていると
山南や千姫から聞かされた
それにもかかわらず、Aの怪我の回復速度は遅い。
切られた刀傷の部分には熱が異常なほど集中していて、逆に傷が広がっているようにも見えたのだ。
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鎖月零(プロフ) - 柚翔さん» 返信遅れてすみません！！コメントありがとうございます(´｡･v･｡｀)更新頑張ります！ (2015年7月8日 12時) (
レス) id: bf34af8d05 (このIDを非表示/違反報告)
柚翔 - この作品おもしろいですね！ (2015年5月6日 22時) (レス) id: b3c4fb2e98 (このIDを非表示/違反報告)
鎖月零(プロフ) - 沖田一さん» ありがとうございます！一君、これからばんばん活躍していくので、是非ヽ(=´▽`=)ﾉこれからも更新頑張ります！ (2015年3月14日 23時) (レス) id: be1d50e619 (このIDを非表示/違反報告)
沖田一 - キャァァァー、斎藤さん、可愛すぎる！(・∀<♭) 応援してます！頑張ってください！ \(*´∀`*)/ (2015年3月12日 22時) (レス) id: 3c29be49e6 (このIDを非表示/違反報告)
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