第二十七話「再開」 ページ29
〜原田Side〜
原田「あーぁ、今日も札警備かー」
大きなあくびをかみ殺して川へと行く俺の足取りは重い。
原田「(なんだって制札抜きなんて馬鹿なことすんだろうなぁ)」
めんどくさいったらありゃしない。
別に血に塗れた戦争をしたいわけでもなんでもないが、それにしたって子供の悪戯のような、制札抜きの悪党をつかまえるだなんて嬉しくもない仕事だった。
ふぅ、とため息をつきながら制札の近くで見張りを続けていると
なんということか、今日は運がよかったのだろう。
土佐藩と思える人物らが制札へと向かっていくのが見えた。
原田「よし、行くぞてめぇら」
こうして三条制札事件という事件が起こる。
圧倒的な新選組の力によって土佐の連中は逃げ腰になっている。
その連中に全員が目を向けたとき・・・
一人の女がそこにふとあらわれた。
原田「・・・千鶴！？」
彼女は可憐な笑みを見せた直後にこちらに攻撃をしかけ、
そのおかげで新選組のコンディションは完全に悪くなる。
千鶴そっくりの女はその瞬間に消えてしまい・・・
俺はその陰を茫然と見ることしかできなかった。
・
・
原田「・・・ったく、なんでこんなことしたんだよ」
ぶちぶちと悪態をつきながらとりあえず捕まえた土佐藩と思われる３人を手際よく縛っていく。
ほとんどが気絶している者で、そんな俺の悪態は届いていないのだが。
またひとつため息をついて縛った一人をかつぐと同時に
一人の隊士が俺の方に困惑した様子で近づいてきた。
「あ、あの、組長・・・」
原田「なんだ？なにかあったか」
「あった、というか・・一人、土佐藩ではなさそうな人間が倒れていまして・・・」
原田「なんだそりゃ、今いくから待ってろ」
そういうと俺は担いだ男をもう一度下した。
土佐藩ではなさそうって、どういうことだかまったくわからない。
隊士につられ、その者が倒れているというところまでいくと、
俺は思わず目を見張った。
原田「なんで、此処に・・・？」
「お知り合いですか」
原田「・・・あー・・・とりあえず、大けがしてねぇか、コイツ」
「はい、意識はないそうですし、体は血だらけなので、俺たちが倒した相手ではないと判断しました」
原田「傷だらけじゃねぇか・・・女なのにこんなに怪我しやがって」
「お、おなごなのですかっ・・・！？」
・
・
そこに倒れていたのは、白髪の美少女
薩摩藩の鬼、Aであった。
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鎖月零(プロフ) - 柚翔さん» 返信遅れてすみません！！コメントありがとうございます(´｡･v･｡｀)更新頑張ります！ (2015年7月8日 12時) (
レス) id: bf34af8d05 (このIDを非表示/違反報告)
柚翔 - この作品おもしろいですね！ (2015年5月6日 22時) (レス) id: b3c4fb2e98 (このIDを非表示/違反報告)
鎖月零(プロフ) - 沖田一さん» ありがとうございます！一君、これからばんばん活躍していくので、是非ヽ(=´▽`=)ﾉこれからも更新頑張ります！ (2015年3月14日 23時) (レス) id: be1d50e619 (このIDを非表示/違反報告)
沖田一 - キャァァァー、斎藤さん、可愛すぎる！(・∀<♭) 応援してます！頑張ってください！ \(*´∀`*)/ (2015年3月12日 22時) (レス) id: 3c29be49e6 (このIDを非表示/違反報告)
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