第二十一話「団子」 ページ23
？？「わぁあ、すっごい綺麗な子！」
A「あ、あの・・・」
その後、団子屋に向かった私達に待ち受けていたのは一人の女性だった
年は私とあまり変わらないくらいの元気で明るい子。
その子は私の姿を見るなり、目を輝かせて手をつかみ、笑顔で語りだしたのだ。
「落ち着きなさんな。お千さん。この子は今日初めてこの街に来たそうだよ」
千「そうなの！？じゃぁ、わからないことばかりよね！」
お千、と呼ばれたその子はにっこりと笑ってなぜか嬉しそうに私を見つめる。
私はそれに戸惑うばかりだ。
千「とりあえず、此処の団子屋！此処はね、この京の都でいっちばん美味しいお店よ」
「嬉しいことをいってくれるねぇ」
A「・・・そ、そうなんだ・・」
千「あ、その顔、信じてないわねっ、お婆さん、御団子二つ頂戴」
「ふたつといわずに食べてきや。嬉しいこといわれた御礼じゃ」
・
そうして私達のもとにきた御団子
見た目は桃色、若草色、白・・・綺麗な色をしているけれど・・・
A「・・・・・・」
なにか毒が入っているに違いない。
私はこれでも旅人。そしてこの人外な髪の色
そして相手は人間
こんなにも条件がそろっている中、この状況に警戒できないはずがない。
風間達鬼なら人間の毒程度、普通に食せるのだけど・・
私はどうも、毒などには弱いのだ。一口でも食べれば死に至るかもしれない。
千「食べないの？ほんっっっっっっっとうにおいしいのよ！」
どうしよう
この状況でなにか言い訳をしてこの場を逃れなければ。
剣をふるって逃げるのは簡単だけど、そうすれば最後、この都にはいられなくなるだろう。
A「えっと、あの・・・だ、団子を食べたことがなくて、食べるのに抵抗がある・・かも」
苦しい言い訳だった。
千「そうなの！？」
彼女は逆に目を輝かせた
千「それじゃぁ、ぜったいこれ食べた方がいいわ！怖いなら、私も一緒に食べる！大丈夫よ、味の保障はするわ！！」
ずいずいと団子を握らされ、本当に逃げ場がなくなってしまった。
こうなったら、ひとかじりして、毒の確認をするしかない。
少しでも違和感を感じたら、飲み込まないでいよう。
意を決して、団子に歯を立てる。
もっちりとした触感が歯に当たり、口の中になんともいえない甘さが広がった。
A「！！」
どうしよう
すっごく美味しい
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鎖月零(プロフ) - 柚翔さん» 返信遅れてすみません！！コメントありがとうございます(´｡･v･｡｀)更新頑張ります！ (2015年7月8日 12時) (
レス) id: bf34af8d05 (このIDを非表示/違反報告)
柚翔 - この作品おもしろいですね！ (2015年5月6日 22時) (レス) id: b3c4fb2e98 (このIDを非表示/違反報告)
鎖月零(プロフ) - 沖田一さん» ありがとうございます！一君、これからばんばん活躍していくので、是非ヽ(=´▽`=)ﾉこれからも更新頑張ります！ (2015年3月14日 23時) (レス) id: be1d50e619 (このIDを非表示/違反報告)
沖田一 - キャァァァー、斎藤さん、可愛すぎる！(・∀<♭) 応援してます！頑張ってください！ \(*´∀`*)/ (2015年3月12日 22時) (レス) id: 3c29be49e6 (このIDを非表示/違反報告)
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