第十六話「決意」 ページ18
茫然と、しかし確実な恐怖と記憶を刻み付けられたあの夜
私はなされるがままに屋敷へ戻ってきた。
風間も天霧くんも不知火くんもあの山南という男の存在はしらなかったらしく
風間「・・・しかし、あれは鬼ではないな、あのような雑魚と我ら鬼を一緒にされては困る」
天霧「これといった根拠はありませんが、おそらく彼は鬼ではないでしょう。
だいたいの者が鬼となった時に角が生えます。しかし、彼にはなかった」
不知火「目も赤かったもんなァ、血にまみれたような充血した赤だったぜ。胸糞わりィ」
と、誰もが鬼であることを否定した。
A「あの人は、言っていた。自分のことを羅刹と」
風間「羅刹、だと？」
不知火「なんだそりゃァ、人間じゃねえんだな？」
こくり、と無意識にうなずいていた。
A「私は彼らの存在に近いものを、羅刹を、知っている」
もっとも、私のきいた話では名前が羅刹という名前ではなく、鬼の全身と呼ばれていたものだったが・・・
あの目、雰囲気、血を食らうような、表情、髪の色
全てが一致するのだ
回復力を除いては・・・
・
・
A「風間」
意を決したように、風間に真剣な表情で言った。
風間からは余裕の笑みは見えない。
風間「なんだ。」
A「私は、羅刹を調べる」
不知火「あァ？」
A「私は本気。此処を離れて、一人で羅刹を調べに行く」
風間「一人で行かせる・・・などとさせると思うか」
A「・・・行かせてほしい。羅刹は、知らなくちゃならないものだから。
ちゃんと風間の手伝いも、薩摩藩の命令も聞く」
風間「・・・そういうことをいいたいわけではない」
怒ったような鋭い目が、私をぎろりとみた。
A「・・・」
風間「お前を一人で行かせるのは心配だと言っているのだ、まだわからんのか」
A「・・・大丈夫、そこまで弱くない」
風間にしては諦めが悪く
私を一人で行かせたくないように、何度も脅すように説得してきた。
でも、こればかりは私も曲げるわけにはいかなかった。
A「風間は心配する必要はない。私達の目的は元々違う。私はその目的のために動くだけ」
風間「・・・」
天霧「・・・A」
不知火「風間、いいんじゃねェの？こんなにコイツが言ってくるのは初めてじゃねェか」
不知火君がそう助け舟をだすと
風間は納得がいかないように、許可をだした。
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鎖月零(プロフ) - 柚翔さん» 返信遅れてすみません！！コメントありがとうございます(´｡･v･｡｀)更新頑張ります！ (2015年7月8日 12時) (
レス) id: bf34af8d05 (このIDを非表示/違反報告)
柚翔 - この作品おもしろいですね！ (2015年5月6日 22時) (レス) id: b3c4fb2e98 (このIDを非表示/違反報告)
鎖月零(プロフ) - 沖田一さん» ありがとうございます！一君、これからばんばん活躍していくので、是非ヽ(=´▽`=)ﾉこれからも更新頑張ります！ (2015年3月14日 23時) (レス) id: be1d50e619 (このIDを非表示/違反報告)
沖田一 - キャァァァー、斎藤さん、可愛すぎる！(・∀<♭) 応援してます！頑張ってください！ \(*´∀`*)/ (2015年3月12日 22時) (レス) id: 3c29be49e6 (このIDを非表示/違反報告)
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