第十五話「成功」 ページ17
土方「山南さん！！」
千鶴「山南さんっっ！！」
私は目を細めて彼を見つめた。
この刀傷で、この同種の生き物では助からない。
A「・・・ごめんなさい」
私がそういって、彼をもう一度見た
すると
一番驚いたのは、きっと、私だったにちがいない。
その背中の傷はみるみる回復していったのだ
まるで、鬼のように
A「・・・え・・・？」
彼もまた、鬼なのだろうか。
唖然とその光景を見ていると、
天霧くんがいつもの口調で言った。
天霧「これ以上の戦いは無意味です。風間、A、不知火、行きますよ」
A「・・・」
天霧「A、聞いているのですか」
A「・・・ぁ、・・ぅん」
肩をゆすぶられると、はっとして、また不知火くんや風間のいる所へと飛び上がった。
斉藤「むざむざ逃がすと思うか・・・！！」
その刀をするりと避け、勝ち誇ったように風間は笑った。
風間「確認がかなった以上、長居は無用だ」
不知火「チッ・・おい、どうしたA」
A「・・・」
私が言葉を発する前に、土方という男が声を荒げた。
土方「おい！てめぇらよくも山南さんを・・・！！」
A「・・・」
私達の下で今にも切り付けそうな行草でにらまれる。
それよりも、私には山南という男のあの回復力のほうがおぞましく、驚きでしかなかった。
そして、その倒れた影はゆっくりと起き上がる。
・
その様子は鬼よりも邪悪で・・・
山南「・・・これが羅刹の力・・・素晴らしい治癒能力です」
A「・・・羅刹・・・！？」
その言葉が、私の耳に、まるで悪魔のささやきのようにはいってきた
彼は私達のことも目に留まらぬように不敵に笑う。
その行動に仲間もおかしいと感じたようで、
原田「おい、山南さんどうしちまったんだ！」
土方「急に屯所から出てくることからしておかしいとは思ってたが・・・！」
千鶴「…っ」
千鶴はじりじりと後ずさる。
私はというと、茫然と彼の笑う姿を見つめていた。
A「・・・成功、したの・・・」
そのあとのことはよく、覚えていない。
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鎖月零(プロフ) - 柚翔さん» 返信遅れてすみません！！コメントありがとうございます(´｡･v･｡｀)更新頑張ります！ (2015年7月8日 12時) (
レス) id: bf34af8d05 (このIDを非表示/違反報告)
柚翔 - この作品おもしろいですね！ (2015年5月6日 22時) (レス) id: b3c4fb2e98 (このIDを非表示/違反報告)
鎖月零(プロフ) - 沖田一さん» ありがとうございます！一君、これからばんばん活躍していくので、是非ヽ(=´▽`=)ﾉこれからも更新頑張ります！ (2015年3月14日 23時) (レス) id: be1d50e619 (このIDを非表示/違反報告)
沖田一 - キャァァァー、斎藤さん、可愛すぎる！(・∀<♭) 応援してます！頑張ってください！ \(*´∀`*)/ (2015年3月12日 22時) (レス) id: 3c29be49e6 (このIDを非表示/違反報告)
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