第十話「オヒメサマ」 ページ12
風間「・・・ククッ良いことを知った」
その後、風間は上機嫌だった。
もちろん、私達もその理由はわかっていた。
街が燃えても、なにがあっても、風間の目的は薩摩藩の命を守ることではない。
鬼の世を作り出すことだ。
そして、あの少年の傍らに刺さっていた刀と、少年のおさえていた腕からして容易に想像はできた。
天霧「・・・やはり、あの方は女子でしたか」
A「・・・女の鬼、久しぶりに見た。あれが東で一番強い、雪村？」
天霧「そうでしょうね。あの小太刀は見たことがあります」
A「・・・へえ」
ちょっと気乗りはしなかった。
私はあの雪村という存在がとてもうらやましく
そして、残酷だとも思った。
・
・
その後、第一次長州征伐が行われ
新選組の方ではぜんざい事件や伊東甲子太郎入隊などが行われた。
私達薩摩藩は何も手を下すことはなく、ただ茫然と日々を過ごしていた。
・
不知火「よォ、久しぶりだな、A」
玄関、ではなく窓からひょっこりと顔を出したのは、長州征伐の際にこの屋敷をでていた不知火くん
長州藩は今では恨まれ者として大変だそうだ。
これからも長州征伐のようなものが続くんだろう、と不知火くんはつらそうでもなく、いや、逆に楽しそうに話した。
A「不知火くんはまたしばらくここを離れるの？」
不知火「いや、しばらく此処にいようと思うぜ。なんてったって、風間サマのご命令だからな」
A「風間が？」
不知火「あぁ。手を貸してほしいんだとよ、しゃぁねぇな」
しゃあないとかいいつつも、なんだか嬉しそう。
不知火くんのこの様子を見る限り、なんだか戦いが起こるそうだと予感する。
・
天霧「もどりましたか、不知火」
不知火「おお、久しぶりだなァ」
風間「フッ・・、ようやく到着か、この鈍間が」
三人の会話を聞くのもなんだか久しぶり
風間「新選組が二条城の警備につくそうだ」
A「二条城の警備・・・って、なんの警備？」
天霧「風間が重要視するのはなんの警備かではありません。新選組が警備することが重要なのです」
天霧くんが真剣なまなざしで言うと、不知火くんが口笛を吹いた。
にんまりと笑っている。
不知火「オヒメサマ奪還、てわけか」
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鎖月零(プロフ) - 柚翔さん» 返信遅れてすみません！！コメントありがとうございます(´｡･v･｡｀)更新頑張ります！ (2015年7月8日 12時) (
レス) id: bf34af8d05 (このIDを非表示/違反報告)
柚翔 - この作品おもしろいですね！ (2015年5月6日 22時) (レス) id: b3c4fb2e98 (このIDを非表示/違反報告)
鎖月零(プロフ) - 沖田一さん» ありがとうございます！一君、これからばんばん活躍していくので、是非ヽ(=´▽`=)ﾉこれからも更新頑張ります！ (2015年3月14日 23時) (レス) id: be1d50e619 (このIDを非表示/違反報告)
沖田一 - キャァァァー、斎藤さん、可愛すぎる！(・∀<♭) 応援してます！頑張ってください！ \(*´∀`*)/ (2015年3月12日 22時) (レス) id: 3c29be49e6 (このIDを非表示/違反報告)
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