いただきます、大好きです 。3

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思ったままを口にしたら、目の前のユンギはぐっと言葉に詰まって。

心做しか顔、赤くなってきてないか・・・？



「え、なに、」

YG「・・・だから、昨日のお前が見たのはデートじゃないから」



‘俺、浮気はしないタチなんだよ’とぶっきらぼうに言うとポケットの中を漁り、一つの箱を目の前に差し出して。



YG「でも、変な心配させてごめん」



真剣なユンギの目から彼の掌に目線を落とすと、セルリアンブルーの箱。

わたしが一番好きな、あのお店の箱。



「これが探していたもの・・・？」

YG「・・・気に入るといいんだけど」



そう謙遜しながら彼は、器用な手つきで可愛く結ばれた真っ白なリボンを解き、箱を開けて。

中には箱と同じセルリアンブルーの巾着が入ってて。

ユンギはそれも丁寧に取り出し、わたしの手を取って、掌に中身を出してくれた。



「わっ、これ・・・！」



ピンクゴールドのハート型のチャーム。

わたしがユンギに最初の記念日でプレゼントしてもらったネックレスの色違い。


思わず今付けているネックレスのチャームを指で撫でる。


もうずっと肌身離さずつけてるから身体の一部みたいなこのネックレス。

当たり前のように首元で揺れてて、ユンギも特に何も言わないから、プレゼントした事すら忘れてると思ってた。


もしかしてちゃんと覚えててくれたの？

こんな嬉しいことないんだけど。



YG「これ、今つけてるのと重ねてつけられるって聞いたんだ」

「すごい可愛い・・・！ユンギありがとう！すごい、すごい嬉しい・・・！」

YG「つけるか？」

「うん！つけたい！」



さっきまでの沈んた気持ちが一気に急浮上して。

噛み締めてた唇は口角がきゅうっと上がって。


ああ、もう、あんなに悩んでたのがほんとバカみたい！


嬉しくて、嬉しくて。

子供みたいにくるっとユンギに背を向けて髪を束ねる。


ユンギの手がうなじに触れて、少しくすぐったい。



「でも、誕生日プレゼントなんてびっくりした」

YG「ん？」

「もうすぐだから探してくれてたんでしょ？いつもみたいに何が欲しいんだって聞いてくれたらよかったのに」

YG「んー、まぁ、そうなんだけど」

「でもサプライズいいね。すっごく嬉しい！」



わたしがいないところでユンギが色々考えててくれた事が何より嬉しいよ。


耳元でシャランと鳴って新しいチャームが首元に。

親指と人差し指で挟むように撫でて。


ユンギとの思い出と、宝物が増えた喜びを噛み締める。

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