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YG「ほい」
「ん、ありがと」
ぽいっと寄越してきて、キャップを開けようとしてる傍でグビグビとユンギの喉が鳴ってる。
「ちょ、そんなに喉乾いてたの?(笑)」
YG「あー、まぁ、うん。ほんとは酒飲みたいけど」
「買って貰っといてあれだけど、激しく同意」←
YG「な(笑)」
くしゃ、と屈託なく笑ったユンギに胸がドキンと高鳴って。
「あー、こ、ここさ!最初、わたしが行きたいって言い出して来たんだよね」
YG「なんだっけ、なんかのドラマで見て、お前があそこに行きたい!夜景見たい!って始まって」
「ふふ、そうそう〜。誰かさん、めんどくせぇってなかなか行ってくれなくてさー」
思い出したら笑っちゃう。
あの時はユンギがこの丘を登りきるまで文句たらったらで。
二人でぎゃあぎゃあ言いながら歩いて、登りきったら夜景の綺麗さに二人で感動したよね。
懐かしいなぁ。
YG「でも、連れてきたろ」
「・・・うん、そうだね。ちゃんと連れてきてくれた」
口ではイヤだ、めんどくせぇって言いながら。
最後にはしょうがねぇなって優しくわたしの手を引いてくれるんだよね。
わたしはそんなユンギが大好きで。
前髪が風で揺れて、気持ちよさそうな横顔をずっと隣で見ていたいんだよ。
「・・・ユンギ、また連れてってくれる?」
YG「そんな好きか、ここ」
「ここだけじゃなくて、・・・またわたしが行きたい所が出来たら連れてってくれる?」
ユンギがゆっくりわたしの方に振り向いて、視線が絡む。
「これからも一緒に居られる、かな」
YG「・・・A、」
「それとも、これからは昨日の人と行っちゃう、」
YG「A、ごめん」
ユンギの言葉に遮られて、わたしの最後の言葉はヒュッと息と共に吸い込まれて。
痛いぐらいに胸が締め付けられる。
ああ、その後に続く言葉は予想が出来てたはずなのに。
覚悟が足りなくて、今、死ぬほど聞きたくない。
下唇を噛んで、耐えることしか出来ない。
YG「昨日一緒にいたのは会社の同僚。ほら、前にも話した事あっただろ、うちに出向してきてる人」
やっぱり。
なんとなくそうなんじゃないかって思ってた。
YG「俺が、探してるけどよくわかんねーんだよなって言ったら、私もあの店で買ったからって、買い物に付き合ってくれたんだ」
なにそれ。
一緒に出掛ける為にする、定番の理由づけって感じ。
・・・・・・ん?
「・・・探してるって、何を?」
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なみなみ - キュンキュンしますううううううううううううう (2019年3月28日 18時) (レス) id: b0b1114543 (このIDを非表示/違反報告)
アウラ(プロフ) - mikuさん» きゃー☆こちらにもコメ頂けて嬉しいです〜!!はい、やっぱりユンギと幸せになって欲しくてこのような結末にしました〜。ジミンEND書きたいと思いつつ、新しいお話で仲良くさせたいと考えたりしております☆リリイベは楽しみですね!お互い当たりますように〜☆☆ (2017年11月17日 0時) (レス) id: 32a01a5ded (このIDを非表示/違反報告)
miku(プロフ) - こちらにもお邪魔しました(^^)♪ユンギでよかったぁと胸を撫で下ろし、勿論ジミンも捨てがたい(>_<)寝不足必至ですよ〜私も初めて握手会4形態で運試し!アウラさんのようなステキなエピソードがあればなぁと妄想(^_^)a次の作品、更新ファイティンですp(^_^)q (2017年11月16日 21時) (レス) id: 1b37ee11bf (このIDを非表示/違反報告)
アウラ(プロフ) - ellieさん» わぁ〜(*T^T)素敵だなんてとってもとっても嬉しいです(*T^T)私もがっつりヌナなのでヌナをリードするユンギ書きたくなります( 〃▽〃) でも好き過ぎて余裕のないユンギ、とか。あーぐったんが後回しになりそうですwwまたオマケを更新します!またお付き合い下さい〜☆ (2017年11月10日 17時) (レス) id: 5625d7cc9f (このIDを非表示/違反報告)
ellie(プロフ) - 私がだいぶヌナなので年の差あるけどユンギにはリードしてもらいたい(*´ェ`*)でもデレさせたい個人願望ありまして。すみません(*´艸`*)ムフ!テテちゃんのも大好きですし、アウラさんの書くお話は誰でも素敵なんでもちろんお付き合いいたしますとも(*´ェ`*) (2017年11月10日 0時) (レス) id: 0afbc283eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アウラ | 作成日時:2017年9月20日 14時