裏切られたアサシンは探偵です。【暗殺教室/文スト】

★←無名が書いた時の印です。 第3話 様々な『視線』 ページ9

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暫くして、銃音がなり止み、標的・・・否、『殺せんせー』？だったか、其奴に、｢入ってください。｣と、云われ、教室に足を踏み入れる。

入った瞬間、一気にしん、と静かになる。

旧校舎は、本校者と違い、木造りで、木の温かみが感じられる。

教室に入った瞬間、周りの視線が突き刺さる。

嬉しそうな目、驚いた様な目、何かを探るかの様な目。

そんな様々な『視線』を感じ乍、教卓へ向かう。

すると、殺せんせー？に、｢自己紹介して下さい。｣と、云われ、緊張しながら、小さく息を吸い、私は話し出す。

｢白月Aです。齢は、十五です。宜しくお願いします。｣

之で、良いだろうか。

しかし、教室は静まり返ったまま、人の呼吸の音だけが聞こえる。

｢そ、それでは一時限目は、質問タイムにします！｣

そう云った瞬間、皆が、喜ぶ。

｢あ、ちょちょ！！ちょっと待ってくださいっ！！疲れて足が痛いので、とにかく座りたいですッ！！私の席、何処ですか？｣

皆が驚く。まぁ、当然だろう。突然、こんな大声出されたら、私でも驚く。

｢にゅやっ！ええと、白月さんの席・・・そうですねぇ・・・業君の隣にしましょう。｣

誰っ！？

私は、思った事を、其のまま口にする。

｢えっと、業？さんの席、何処ですか・・・？｣

｢あ、業君の席はですねぇ────｣

＊

｢それでは、質問タイムっ！！｣

殺せんせー？が、声を張り上げる。

皆も、ノリがいいらしく、騒いでいる。

｢それでは、質問のある人っ！！｣

すると、其の瞬間、一気に、ばばっ！！と云う、効果音がつきそうな勢いで、殆ど全員が挙手する。

｢それじゃあ、茅野さんっ！！｣

芽野と呼ばれた、緑髪のツインテールの女子が此方を見る。

そして、その子は、徐に口を開く。

｢はいはーいっ！！茅野カエデだよ！気軽にカエデって呼んでねっ！！それでは本題・・・Aちゃんって・・・何カップ？それと、プリン、好き？｣

この子、今・・・なんて云った！？

か、カップって、要するに、胸の・・・大きさって事だよね・・・

ええっと、サラシ巻いてるから・・・

｢カエデで良いかな？えっと、一番の質問は、Ａ？かな・・・？｣

すると、カエデは、ぱああっと、明るくなり、ドドドドドドっと云う、効果音がつきそうな勢いで、私の席に走って来て、抱き着く。

｢やったー！！仲間がいたぁっ！！｣

｢ぐほあっ！！｣

────色気のいの字もないような、声を出してしまった・・・

★ 第4話 質問多いよ。→←第4話 心配。

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