奪い愛【銀魂】

19-桜が散って ページ19

｢たーだーいーま！！！｣

万事屋のドアを勢いよくあけ、大きな声でいった

｢Aー！｣

神楽ちゃんが飛びついてきた

｢わぁ…神楽ちゃああぁん！寂しかった？｣

食い気味にきくと

｢A！寂しかったアルよ…今日は依頼がきたネ！準備するヨロシ｣

依頼…珍しい…

｢あ！Aちゃん、僕も寂しかったんですよ。おかえりなさい｣

新八くんが優しくで迎えてくれる

部屋のドアからひょこっと顔を出した銀ちゃん

｢よぉ…なんかされてないだろうな…銀さん心配してたとかじゃないんだけどね！べつに！｣

よくわからないけど、心配してくれたのかな…？

｢銀さん昨日Aちゃんが気になってずっといちご牛乳飲んでお腹くだしてたじゃないですか！！｣

新八くんがそう放つと銀ちゃんがそんなことしてないといいはる

馬鹿らしい日常

幸せな時間がもどってきた









｢ところで依頼って、なんなの？｣

さきほどから気になっていた依頼のはなしをふってみる

｢屋形船の踊り子、盛り上げ役を依頼されたんですよ。今は夜桜が綺麗ですからね｣

新八くんが問に答える

｢夜桜かぁ…｣




準備をしろと言われたがなにをすればいいのやら、

と、考えていると

｢Aー、なにやってるアルか、下で準備してくれるらしいヨ｣

｢お登勢さんが着付けとかいろいろしてくれるらしいですよ！｣

神楽ちゃんと新八くんのはなしをきいて直ぐにお登勢さんのところまで行く

お登勢さんは万事屋の大家さん
家賃を払えと万事屋にきた時に少しはなした

｢おぉ、よくきたね、じゃあバッチリ準備するよ！覚悟しな｣


桜色の着物に白い肌によく映える紅い唇

｢ふっ…あんたやっぱ綺麗だね…夜の屋形船なんて…気をつけな…厄介な客がいるかもしれないからね｣

手を組んで私をみるお登勢さん

｢おーい、準備はできたかー｣

銀ちゃんに続いて新八くんもお店まできた

｢できたアル！｣

神楽ちゃんは真っ赤な着物
いつもきているチャイナ服に似ている


私をみるやいなや、銀ちゃんが顔を逸らす

｢え、Aちゃん…それ…｣

新八くんも口を開けっ放しになっている

｢え、おかしいかな…｣

私は眉をひそめた

｢いやいや！そんなことはなくて！その！…｣

凄くあせって否定してくれたので一応似合っていたのだろう。

銀ちゃんは私の方を全くみてくれないけど。

｢ふっ…ほんとにあんた達は好きな女にもヘタレなのかい｣

お登勢さんの言葉になにもいい返さない2人



｢行くぞ｣

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