『ニセモノ』と『ホンモノ』。 ページ28
Side太宰
_________くそッ……!如何すればいい………………!
____________________
_________「私の異能は、目に映ったモノを鏡のように反射出来るんです。」
目に映ったモノ…………。
『目に映る』…………!
そうか…。『虚像』の目を 隠せば_________!
__________ヒュン……!
『虚像』が 無数の鏡を作り出し、私に向かって 其れを飛ばす。
鏡の欠片は 星の様にキラキラ光りながら 飛んで来る。
目を隠す……目を隠す……。
飛んで来る鏡を避けながら 必死に方法を考える。
_______(…………太宰さん……もう、終わりにしましょう……)
『虚像』がそう云った時、鏡の欠片が合わさり 一頭の龍に姿を変える。
鏡でできた其の龍は、私達の姿を映し出す。
_________(さようなら……愛しい人よ…………。)
そう云って 龍が私目掛けて突進する__________。
__________異能力 『独歩吟客』 “閃光榴弾”_________
ぱッと 辺りが光に包まれる。
鏡の龍は、私の目と鼻の先で停止する。
『虚像』は眩しさのあまり 目を瞑り 動けなくなっていた。
私は ゆっくりと『虚像』に歩み寄る。
「…………君は…彼女の代わりにはなれない……。」
「君は所詮、『ニセモノ』にすぎないのだよ…………。」
「……此れ以上……彼女を苦しめるな…………!『ニセモノ』……ッ!!」
___________異能力 「人間失格」!______________
私が 触れると、『虚像』は、光と共に 消えた。
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Baku - 湯豆腐さん» 読んで頂き、有難うございました!続編も宜しくお願い致します! (2016年6月10日 6時) (レス) id: f1f76f5060 (このIDを非表示/違反報告)
湯豆腐 - 泣ける…最期が切なすぎます…(泣) (2016年6月9日 23時) (レス) id: 08d6bd47da (このIDを非表示/違反報告)
Baku - さきさん» 有難う御座いました!続編もあるので 是非其方の方も読んで頂ければ幸いに存じます! (2016年6月8日 22時) (レス) id: f1f76f5060 (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - 感動しました。ついに終わってしまった…。 (2016年6月8日 22時) (レス) id: ee43672b67 (このIDを非表示/違反報告)
Baku - 作品を支えてくださった皆様、本当に有難う御座いました。続編『刹那の想い』を連載することになりましたので 其方の方も宜しくお願い致します。『刹那の想い』で検索をかけて頂ければ 出てくると思いますので、見て頂けたら幸いです。 (2016年6月7日 18時) (レス) id: f1f76f5060 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Baku | 作成日時:2016年5月10日 21時