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無辜なあなたの罪状

〝夢を見るんだ〟

〝いつの日か、君と全部を分け合って〟
〝全てを知り合って〟
〝憤怒も悲哀も全てを受け入れて〟
〝君と笑い合う晩年の夢を〟[ーーーーーー]

『報いたかった』

『その日は雨が降っていて』
『酷く打ち付けるような雨が降っていて』
『だから、携帯の着信に気づくのにも』
『いつもより3秒遅かった』 [猫屋敷雲雀]

21gを信じている

「鮮血にも似た21gを」
「追憶にも似た21gを」
「世の中に21gはありふれているから、」
「貴女の21gの存在を信じている」[隠岐大我]

全に似る人間を知る

「俺ァ、昔から鬼だったんだよ」
「中身が空っぽの、無知な夜叉」
「だから誰にでも似る。重ねられる」
「肝心な時、人は俺に『誰か』を見てんだ」[坂田銀時]

踏み込み方が下手

「変に把握しようと迷っちまって」
「それで取り零した砂粒がある」
「距離感を取るのをやめたのは、」
「触れないでいた硝子玉を割ってからだ」[土方十四郎]

蛇の復讐

「一揆なんかじゃ生温(なまぬり)ィ」
「改革なんかじゃ元の木阿弥」
「ぶっ壊すんだよ」
「この腐った世界を、なァ」[高杉晋助]

黙し、解し、斬る。

「人を斬るのは、それが私の本質だから」
「敵を斬るのは、それが私の本懐だから」
「異三郎の命令に従う、それで問題ない」
「‥‥‥それで、良い」[今井信女]

無辜な貴方の罪状

「一つは、私を置いていったこと」
「一つは、私を連れて行かなかったこと」
「一つは、私との約束を破ったこと」
「ーーーーーねぇ、どうして？」[猫屋敷雲雀]

ある馬鹿共の忘却!

「偽物の笑顔の剥がし方」・・・隠岐大我
「自分に負けて眠る権利」・・・坂田銀時
「理不尽から逃げる自由」・・・土方十四郎
「瞼を閉じて許す選択肢」・・・高杉晋助
「反抗し思考しての行動」・・・今井信女

「ある拙く有り触れた日々の情景」
・・・［猫屋敷雲雀］

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目次、

第一部『I am』六章構成の予定バラガキ篇～一国傾城篇『私は』シリーズ

第二部『一抹の泡沫』四章構成の予定お通ユニット篇～魂入れ替わり篇『刹那』シリーズ

第三部『それは肉体の死ではなく、』七章構成の予定アフロ篇～さらば真選組篇前半『口付け』シリーズ

第四部『酷く残酷でいて幸福な夢』五章構成の予定さらば真選組篇後半～洛陽決戦篇『夢を見る』シリーズ

第五部『初めて海を見た日』三章構成の予定夢主の過去篇『枯葉』シリーズ

第六部『その心臓を抉るまで』五章構成の予定銀ノ魂篇『望んだ』シリーズ

第七部『滑稽で皮肉な最ッ高の再演!』二章構成の予定二年後篇『舞踏』シリーズ

劇名『彼方より、愛を込めて』七部構成全三十二章『とある二人』シリーズ

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来秋より、順次公開予定

それまでに下書き中を含め、これ以外の作品全編公開。かつ完結を目標。

数ある並行世界の中に存在する、
取るに足らない単純で平凡な二人の話。

注意喚起

・捏造過多
・暗い過去設定
・オリキャラが複数登場
・自己投影型夢女子の方に不向き
・オリジナル設定が多い
・何でも許せる方向け

私はハッピーエンドのつもりで書いていますが、人によってはバッドエンドと取れる内容です。

皆様の自己責任でよろしくお願いいたします。

5/6 大幅にリメイクを施す事になりました。公開予定が変更になる可能性が出て参りましたが、出来る限り努力致します。

本編・アイアムアドール。【銀魂】

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　彼女はいつだって最悪を選択する。

　「何故なら、私の罪は望んだことだもの」

　彼女はいつだって家族を優先する。

　「何故なら、私の安寧は貴方の平穏だから」

　彼女はいつだって自らを隠蔽する。

　「何故なら、私の存在証明は障壁になり得るもの」

　『How can I change you?』

　そう、兄は問いました。血縁など無い、ただ死んだ者によって繋がれた縁によって結ばれた兄妹。兄は問いました。問うてしまったのです。

　問わなければ、気付く事もありませんでした。

　『I will not change. Surely, always. I'm confident I won't regret anything』

　彼女はいつもの顔を崩してまで、薄く笑いました。声には一点の曇りなく、聞いてるこちらが罪深く思えるほど澄んでおりました。

　しかし兄は気付きました。彼女本人でさえ、気付きもしなかった事です。

　彼女は何も悔やみません。非難も罵倒も雑言も、彼女にとっては無風と同じ。彼女に懺悔は不要です。

　『You are sinful. You are always sinful. Because I do n’t hear anyone ’s words.

　Still I want to change you』

　彼女は一瞬放心し、理解すると同時に優しく微笑み直しました。それはとても柔らかなのに、異様に冷えており、霜の様な質量を伴っておりました。

　兄は確信しました。彼女は無意識に覚悟をしていると言う事を。兄は泣きたくなりました。彼女の覚悟の熱量の強さに。

　『 I love him. It doesn't change forever.

　I'm always drowning in that person！』

　『‥‥‥He is honored. And you look happy. I'm so happy』

　『Ironic?　No, You affirm me.』

　『‥‥‥Yes.』

　今は灰と化した肉塊の繋いだ縁でございます。その縁は兄の選択肢を少しずつ奪い、救済の手を無くしていくのです。

　（‥‥‥もし、君が変わってくれるなら。違う道を選んでくれるなら。アイツの代わりに守りきるくらいの自信はあるんだよ。

　でも、そんな未来は訪れてくれない）

　だから兄は誓ったのです。燃えた硬貨を投げ捨ててでも、彼女の万事望むままに。そして、もしも彼女が一人、道からお外れになる時があれば。

　真っ先に彼女を裏切ると、誓ったのです。

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　「だって、分からないんでしょう？　分からないから別に良いのよ、貴方を恨んでなんかいないもの」

　「貴方を地獄に落とす。その為だけに、私は今まで現世にしがみついてきた！」

　「共感なら要らないわ、同情ならば尚のこと。他者からの助けなんて求めたって与えられないもの、理解なんて最初から望んでいないわ」

　「邪魔をするなら、どんな要人でも有象無象。私を利用するだけなら構わないけれど、私の邪魔をするのなら死んでも良い害虫よ」

　「私を地獄に帰しなさい。これは命令よ、私を誰だと思っているの」

　「やってくれたわね、許さない、許さないわ。人の体を弄るのがそんなに楽しいの。ーーーふざけるのも大概にしなさいよ！」

　「貴方、もう死んで良いわ」

　「林檎と柘榴は真逆の性質。片や人間に原罪を与え、片や人を喰らう化け物の代替食となった。ね、私は一体どちらかしら？」

　「命令よ。何、私の言うことが聞けないの」

　「声紋さえ取られぬ様、用心に用心を重ねて生きてきた。全ては家族を守る為、ひいては国を守る為」

　「この国を守れば、私の事を知らない家族も守れる。何の理由も接点もなくても、家族の安寧を作れる。こんな私でも、家族に貢献できることがある」

　「なんで産んだの？」

　「私を、忘れたなんて言わせないわよ！」

　「蟻。それとも蜘蛛かしら？　台風に虫如きが向かっても返り討ちに会うだけよね。

　人間も同じ。私一人が国に立ち向かっても、死んで灰になって終わり。

　なら小細工するしかないじゃない。忠誠心も思想も何も要らないわ。怨恨だけあればどうにでもなる。

　格下と思って、調子乗ってんじゃないわよ」

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