【ありがとう】をもう一度

いじめを受けていた自分は


もう今更[救われる]なんて思いたくも無かった






存在価値なんて僕にはありゃしない


そう思ってたある日のこと




年齢も性別も名前も知らない人が言ったんだ



「君は今、僕と話をしている。
それだけで君はこの世界に存在しているんだ。

僕は君を必要としている。
この世で死んでいい人なんて居ない。


生きていてくれてありがとう。　」







本当はそんなこと思っていないかもしれない。


文面上なだけかもしれない。


上辺だけかもしれない。




でも、でもね僕は泣いてしまった。




何でだろう　僕には分からない

でも確かに涙が頬を伝ったんだ









もう一度だけあの人に会いたい。


ありがとうって言いたい。



私を文面上だけでも救ってくれた見知らぬ人に



もしまた会えることが可能であれば
僕のことを覚えてくれていますように