【掛け合い】2人の絆【お嬢様と執事】

執事「はぁはぁ…」

お嬢様「ただいまー！…ってあれ？あいつがいない…外かな？」

執事「はぁはぁ…お嬢様…」

お嬢様「ねぇ！」

執事「お嬢様！お帰りなさいませ。」

お嬢様「ねぇ…どうしたの！？こんなボロボロになって…」

執事「何でもありませんよ。ただ擦りむいただけでございます。」

お嬢様「まさか…お母様の仕業なの？」

執事「…」

お嬢様「メイドから聞いていた。お母様がお前のことをいじめてるって。」

執事「…そうです…ですが私は大丈夫ですから、ご安心ください。」

お嬢様「お前…。大丈夫じゃないでしょ。こんなに…なって…。」

執事「いえ大丈夫ですよ。お嬢様がこれまでのお辛い出来事と比べれば…これしきのこと…なんてことないです。」

お嬢様「いや！お前がそう言っても私は嫌よ！お母様に話してくる！」

執事「いえ、あの、お嬢様…」

お嬢様「黙りなさい！必ず止めてくださるようにするから。」

執事「お嬢様…申し訳ございません。私のせいで…。」

お嬢様「何を言う。お前が執事で良かったと思っている。」

執事「ありがたきお言葉…。」

お嬢様「お前は私が守る。守られてばっかりは嫌だから！」

執事「お嬢様…」

お嬢様「今回は黙って私に守られなさい。私は大丈夫だから。」

執事「かしこまりました…」

お嬢様「じゃあ、休んでて。話してくるから。」

執事「ありがとうございます…」