ソラの過去 詳細

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私たち姉妹は、両親と楽しく幸せに過ごしていた。私は能力を使えなかったけど、それでも愛情持って接してくれた。
その幸せが崩れたのは、いつ頃だろう。
家で2人留守番をしていると、両親が事故で亡くなったと告げられた。その後親戚がやってきて、私たちを引き取った。そのまま姉妹仲良く過ごすのかなと思っていた。でも、現状は違った。
親戚は義両親となり、義両親の家に行った。でも来てからというもの、姉さんばかりを優先して、私を冷たくあしらった。そればかりか、姉さんと私を離れ離れにさせた。

ある日、義両親が私を孤児院に預けると言った。姉さんは反対していたけど、覆すことはできなかった。そして私の孤児院送りが決定した。
その夜、姉さんが義両親に隠れて私に会いに来た。
「ごめんね。私、止められなかった…」
『大丈夫だよ。姉ちゃん、離れても元気でね。』
「うん…」
そして、私は孤児院に送られてしまった。
孤児院とは名ばかりの場所だとは知らずに…

孤児院に辿り着くと、そこは血なまぐさい匂いが漂っていた。普通の孤児院とは違う、明らかにやばい場所。私は違和感を感じて逃げようとしたけど、研究者に捕まり、そこからは実験の日々だった。
とても辛かったけど、今の私では逃げられないと知ったから、逃げなかった。我慢した。
そしてついに、能力を手に入れた。動物に触れたいと思ったら、目の前に動物が現れたの。それからは、逃げる機会を伺った。精神は既に限界だったけど…動物のおかげで何とか耐えられた。
ある日、研究者が何やら慌てていた。
内容を聞くに、ここに枢軸省が来るんだと。
これはチャンスだと思った私は、枢軸省の人に保護してもらうため、能力を使い脱出した。
研究者は私を捕まえようとしたが、能力のおかげで逃げ切れた。それからは枢軸省の人に保護された。

あれから、数年が経った。私は成人していた。
しばらく街で過ごしていると、誰かに軽く肩を叩かれた気がした。誰だろうと思って振り返ると、ずっと私が会いたかった人、フォス姉さんがそこにいた。
『…姉、さん？』
「ソラ…ソラだよね！？」
『うん、ソラだよ。ずっと姉さんのこと探してた。』
「私も探してた！でも中々見つからなくて…！」
『そっか。今姉さんは何してるの？』
「今は枢軸省で働いているよ。積もる話があるだろうから、私の家に行こう？」
『姉さんの家？あの2人がいる場所じゃない？』
「そう。今一人暮らししてるんだ。あれから色々あってね…」
『…そうなんだ。そっちも大変だったんだ。』
「でもあなたの方が大変だったでしょ？」
『まあね。あの出来事はあまり思い出したくないけど…』

そして、今現在に至る。

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