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私たち姉妹は、両親と楽しく幸せに過ごしていた。周りから見ても私たちから見ても幸せな家族だとすぐにわかるほど。
その幸せが崩れたのは、いつ頃かな。
家で2人留守番をしていると、両親が事故で亡くなったと告げられた。その後親戚がやってきて、私たちを引き取った。そのまま姉妹仲良く過ごすんだと思っていた。でも、現状は違った。
親戚は義両親となり、義両親の家に行った。入ってからというもの、私ばかりを優先して、ソラを冷たくあしらった。
『ねえお義母さん、どうしてソラにそんなことをするの?』
「能力なしは使えない、無能だからよ。」
あとから知ったけど、この親戚の家は代々美徳持ちだった。

ある日、義両親がソラを孤児院に預けると言った。私は反対したけど、その後の冷ややかな目が怖くて、強く言い出せなかった。
そしてソラの孤児院送りが決定してしまった。
私は義両親に隠れてソラに会った。
『ごめんね。私、止められなかった…』
「大丈夫だよ。姉ちゃん、離れても元気でね。」
『うん…』
そして、ソラは孤児院に送られてしまった。
孤児院とは名ばかりの場所だとは知らずに…


あれから、十数年が経った。私もソラも成人した。
私は義両親の家を出て一人暮らしをし、枢軸省で働いている。
まずは、ソラが孤児院に行ったあとの話をしよう。

「今頃あいつは実験されてるのかねぇ。」
「そうだろうな。だってあそこは…」
その話を偶然聞いた私は、驚きながらも義両親に聞いた。
『実験ってどういうこと!?ソラが行った場所は孤児院じゃなかったの!?』
私が話を聞いていたことに驚きつつ、義両親は話した。
「お前、聞いてたのか…まあいい。あそこは研究施設なんだ。」
『嘘、でしょ…ソラをそんなところに送ったの!?知ってたのになんで…!』
「元々お前だけを引き取るつもりだったからだ。分かったらさっさと寝ろ。」
私は義両親が孤児院と偽ってソラを送ったことを知った。そして、そこは研究施設だということも。
それからは義両親とは一緒に過ごせないと思って、独り立ちした。

しばらく過ごしていると、街にソラに似た人がいた。私はまさかと思って、その人に駆け寄った。するとその人はソラ本人だった。
「…姉、さん?」
『ソラ…ソラだよね!?』
「うん、ソラだよ。ずっと姉さんのこと探してた。」
『私も探してた!でも中々見つからなくて…!』
「そっか。今姉さんは何してるの?」
『今は枢軸省で働いているよ。積もる話があるだろうから、私の家に行こう?』
「姉さんの家?あの2人がいる場所じゃない?」
『そう。今一人暮らししてるんだ。あれから色々あってね…』
「…そうなんだ。そっちも大変だったんだ。」
『でもあなたの方が大変だったでしょ?』
「まあね。あの出来事はあまり思い出したくないけど…」

そして、今現在に至る。

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作者名:らーちゅん | 作成日時:2021年6月19日 17時

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