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初めまして または お久しぶりです。

真弘(まひろ)と申します。

今回は、薄桜鬼の夢小説を書かせていただこうかと思います。

だが、しかし!!

いつも歌い手様を書かせていただいている自分に、薄桜鬼なんて書けるものなのか!!!

と、言うわけでこの『薄桜鬼〜夢小説原案録〜』

略して『薄桜鬼〜夢原録(むげんろく)〜』が、できたのです。

なんとも…ここで書いた文章は後々、長編小説で出るかもしれない、そんなものです。

はぁ…長編で成功した試しがないので、心配ですが頑張ります!!

……たぶん。

よかったら、改善点・アドバイス・リクエスト等をいただけると嬉しいです。

では、開演です!!
※主人公設定(夢主)※
・花魁、美蘭華(みらんか)の団体に属していた遊女。
・吉原には約5年あまり居たようで、いたについている。
・農民の子供で苗字はなく、家が貧しかったためか吉原に売られたようだ。

芸名:美桜璃(みおり)
本名:YOU
年齢:不明、見ため年齢10〜14才
身長:145〜150cm
1人:私
2人:○○様、貴方様







ー第一夜ー

YOU
「はぁ…はぁっ、はぁ はっはっはぁ…」

どのくらいは走り続けただろうか
全部を嫌ったあの日から計画していたこの作戦
実行してから数時
吉原からは出れたものの
深々と降り続ける雪、地面の冷たさ
肺に入る空気の鋭さ、着物とかんざしの重さ、町の静けさ
すべてが私を襲ってくる
足がもつれ、よろよろしながらも吉原から確実に離れる
今捕まって戻されてしまったら、どんな仕打ちを受けるのか計り知れない
怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い…

YOU
「はぁっ… ふっぁ、はっ……キャッ!?」

ドンッとぶつかったのは灰色の袴の集団、はねかえされて後ろに倒れる
上から私を見下ろすのは、私がぶつかった張本人 …浪士であろう男達

浪士1
「…いってぇな、なんだよ。って、ん?遊女か??」

YOU
「はぁ、んはぁっ…ぃゃっ!!」

腕を捕まれ持ち上げられる
でも、抵抗する力などなく、息をするので精一杯だった

浪士2
「なんだよ、こいつ。脱走したのか??」

浪士3
「…喜べ、俺らは客だ。酒を飲ませてやろう」

浪士1
「まぁ…そのあとのお楽しみもなぁ…くくっ」

ニヤリと笑い唾液を飲み込む音に背筋が凍った
そうだ、ここは吉原の正門の外
平等でもない、かごの中の約束事なんて効かない

YOU
「はぁっ、はぁ、ん、はっ……っ」

息が上手くできない
走ったせいか、目の前の男達への恐怖か、吉原からの危機感か…
はたまた、他の何かか…
酸素を欲する体についていけない、思考回路は停止寸前
もう無理…そう思ったとき、浪士達の後ろに人影が見えた

武士1
「おい、何をしている!!…子供??」

武士2
「遊女か…お前達、不定浪士だな!!」

浅葱色の羽織を羽織っている4人、あれは…新撰組
浪士の懐にカチャッと光るものが見えた
浪士は私を離すと、武士達に向き直り刀を構え始めた
……ここにいては駄目、でも足が言うことをきかない

武士3
「今日の治安を守るべく、貴様らの命、頂戴するっ!!!!」

カキィンッと金属のぶつかり会う音が響くと誰の声かわからない悲鳴が聞こえてきた

浪士2
「ぎゃぁっ!!」

赤黒い液体が白い雪に降り注ぐ
ききたくない、見たくない、逃げたい

武士3
「ふっ…ん!?く、くぅぁああああああっ!!!!」

浪士1
「な、なんだコイツら!!」

突然、武士達がもがきだした
尋常じゃない、人じゃないような動きをしながら

浪士2
「目が赤く…髪が白く ぎゃぁっ!!」

武士4
「くふっ、クケケケケケ!!!血、血だぁ〜…」

YOU
「ひっ…!!」

武士達は、自分の身体中血を浴びて愉快に笑い転げている
浪人を刀で刺しては抜いて、切っては切っての繰り返し
まるで…血に狂う鬼のよう
手についた血を舐めて、不満そうな顔をすると私の方をクルッと向いた

YOU
「…ひっ!!」

武士1
「血が足りない…もっと、もっと血がほしいぃぃいいいい!!!」

武士3
「血を、血をくれえええええっ!!!!ひゃっはははははっっ!!!」←※決して、ふ○っしーではない

YOU
「ぃ、ぃゃ…いゃっ!!」

必死に立とうとする、けど
足じゃない、ただの肉の塊になったかのような感覚だった

武士4
「死ねぇぇええぇぇえ!!!!」

反射的にギュッと目をつむった、が、来ると思っていた痛みも冷たさもなかなか来ない
あるのは、驚くほどたくましくて暖かい腕と胸板

永倉 新八←※夢主は誰かわからないけど、表示だけ
「おめぇら、こんな可愛い子供相手に何してやがるん…だっ!!」

カキィンッと音がしたら、
鬼ははねかえされ衝撃で体制を崩していた

永倉 新八
「嬢ちゃん、怪我はねぇか!!」

問いかけらたものに、腕の中で必死に頷く
その人がホッとしたように笑顔になると、後ろから声がした

藤堂 平助
「しんぱっつぁん、大丈夫か!!」

原田 左之助
「コイツら…また、失敗か!?」

永倉 新八
「左之に平助か、おせぇよ!!危なかったじゃねぇか!!」

藤堂 平助
「ぱっつぁんが早すぎるんだっつぅの!!」

賑やかになったのに、私の鼓動と冷や汗は止まらない
今は、唯一の暖かさにしがみつく事しかできない

原田 左之助
「さて…ど〜するかな」

永倉 新八
「決まってるだろ、申し訳ねぇが仕方ねぇからな」

助けてくれた人を含め、浅葱色の羽織を羽織っている3人は一同に刀を構えた

藤堂 平助
「よっしゃ!!いくぜぇえええ!!」

永倉 新八
「平助にはこの子を頼む」

原田 左之助
「適任だな」

YOU
「きゃっ!!」

離れて無くなった暖かさに、体が固まる

藤堂 平助
「おーけいっ!!…って、えぇ!?!?俺!!!」

渡された私は縮こまったまま抱き止められた
前方は何も見えず、人の体温の暖かさだけを感じる
後ろから聞こえる冷たくて鋭い音は、血の匂いと混ざりながら私に届く
耳を塞いでも微かに聞こえるそれらは徐々に遠のいていった
私の体を包む誰かの温もりと、首筋に落ちてきた寂しい雪を感じながら
目を閉じた

ー第一夜 終了ー

どうですかね??
なかなか、表現とか難しくて苦戦してましたww
これが第一夜です。
まぁ、薄桜鬼で言う序章に過ぎませんが…
走っている時の呼吸音とかパッパラパァですよ!!
だんだん、興奮して息を荒くしてる人になりかけましたからね!!!
まぁ、それはさておきです。
次の章に入る前に、もう少しだけお付き合いください。

ー第一.五夜ー

藤堂 平助
「なぁ…帰ろうぜ」

原田 左ノ助
「その前に、羽織を脱がさなきゃいけねぇだろ」

永倉 新八
「??何でだ、左之」

原田 左之助
「馬鹿、この死体が新撰組だって知らしめて どーすんだよ」

藤堂 平助
「…なぁ、左之さん しんぱっつぁん」

永倉 新八
「お??どーした平助、そんな しょっぺぇ顔して」

原田 左之助
「しょっぺぇ顔ってどんなだよ…で、どうした??」

藤堂 平助
「コイツ…どうすんの??アレ、見ちゃった訳じゃんか」

永倉 新八
「ぁあ、そうだな………申し訳ねぇこと、しちまったな…」

原田 左之助
「…そりゃ、俺らがここで決める話じゃねぇな」

藤堂 平助
「そりゃ、そうだけど…さぁ……」

原田 左之助
「心配、か」

藤堂 平助
「ぅん…まぁな……」

永倉 新八
「にしても…よく寝てるなこの子、あの騒ぎの中 肝の座った奴だ」

原田 左之助
「笑ってる場合かよ…でも、本当に凄いな…
 !?アッツ、熱あんじゃねぇか!!平助、気づかなかったのか!?」

藤堂 平助
「ぇ、えぇぇえ!!う、嘘だろ!?ぜんっぜん気づかなかった…」

永倉 新八
「そ、そりゃ大変だ!!急がねぇと!!」

藤堂 平助
「ぇ、ぇえ!?!?」

原田 左之助
「この子のこれからをここで考える暇があるなら、生かすために団所へ連れていけ!!まずはそれからだ!!」

平助・新八
「「お、おぅ!!」」

ー第二夜ー

冷たい何かが額に乗っている…体が軽い
ハッキリしない頭の中、目がぼやけながらも状態を起こした
どこかわからない、どこにでもあるような部屋
視界に入ってきたのは、袴をはいた女性
まだ若く、繕い物に夢中になっているようだ
…暖かい布団から出るのは少し億劫だが、話しかけるべきだろうか

YOU
「ぁ、の…」

雪村 千鶴
「あぁ〜、もう少し待ってくださ…えっ!?」

クルッと振り返った彼女にビクッと体が跳ねた
最初は驚いたような表情をしていたのに、徐々に顔がにこやかになって行く

YOU
「ぁ、ぁの…??」

雪村 千鶴
「あっ!!ちょっと、待っててください!!」

バッと立ち上がると慌ただしく部屋を出ていった、と思ったら、ドタバタ帰ってきた

雪村 千鶴
「あ、ぁの!!」

YOU
「…ぇ??」

雪村 千鶴
「し、静かに安静に待っていること!!部屋を出てはいけませんよ!!じゃ、じゃぁ!!」

また、笑顔で消えていった
…慌ただしい人だなぁ

…………
………
……


雪村 千鶴
「し、失礼します!!」

沖田 総司
「千鶴ちゃん、扉は静かに開けないと 嫁入り先がなくなっちゃうよ??」

雪村 千鶴
「それは…嫌ですが……」

山南 敬助
「…貴女になら、いくらでもいいお嫁さんになれますよ
 ところで、そんなに慌ててどうしたんですか??」

近藤 勇
「そうだな、雪村くんが慌てるなんて珍しいもんだ」

雪村 千鶴
「あ、あの子が起きたんです!!たった今!!」

「!!」

藤堂 平助
「本当か!!よかったぁ〜…」

原田 左之助
「何だかんだで、一番心配してたのは平助だったからな」

永倉 新八
「ふぅ、俺も肩の荷が降りたってもんだぜ」

斎藤 一
「あんたは何もしていないがな」

土方 歳三
「ゴチャゴチャうるせぇな!!
 ...おい、雪村」

雪村 千鶴
「ぇ…は、はい!?」

土方 歳三
「ソイツをここに連れてこい」

藤堂 平助
「あ、はいはいはいはい!!!!俺も行く!!」

雪村 千鶴
「はい!!行こう、平助くん!!」

ドタバタ…

原田 左之助
「…なぁ、土方さん」

土方 歳三
「…なんだ、左之
 くだらねぇ質問は受け付けねぇが」

原田 左之助
「俺が、いつくだらねぇ事言ったよ
 新八じゃあ、あるめぇし…」

永倉 新八
「おい、サノ
 テメェそれはどーゆー意味だ??」

原田 左之助
「まぁまぁ、例えばの話だよ
 落ち着けって、な??」

土方 歳三
「…で、なんだ」

沖田 総司
「皆、聞きたいことはひとつだと思いますよぉ〜…今のところ、それが一番の問題ですからね」

土方 歳三
「…」


……
………
…………

まったく起きようとしない頭と視点の定まらない目
取り合えず、ボーッとしている
吉原にいたときは、こんな時間も大切で貴重な時間だったなぁ…なんて
外が少し騒がしくなったと思ったら

藤堂平助
「よっ!!起きたんだな、心配したんだぜ!!」

YOU
「………??」

雪村 千鶴
「ちょ、平助くん!!困ってるよ!!」

頭がおきない、寝過ぎもよくないものだ
頭をトントンっと叩いて相手を見る
向けられた眼差しは"愛でる"そんなところだろうか

藤堂 平助
「お、おう。ごめん…嬉しくって、つい…俺、藤堂 平助ってんだ よろしくな!!」

雪村 千鶴
「このお兄さんが貴女を助けてくれたんだよ。私は雪村 千鶴、よろしくね」

助けて…あ、そうだ
雪の降る夜、私は吉原から逃げている途中襲われて助けてもらったんだ
血生臭さも刃物の音、肉を切り裂く音も悲鳴も雪の冷たさも覚えている
あの夜…
私は正座をして吉原で習った作法を使う、使い道は訪れるものだ

YOU
「助けていただきありがとうございました
 私の名は、美桜璃と申します」

全身全霊の感謝、ではあるはず
藤堂様、雪村様お二方とも笑顔が耐えない
私を見る目も変わらない
少し…照れ臭くもある

雪村 千鶴
「あ、そうだ!!忘れてた、行かなきゃ!!」

藤堂 平助
「ぉおう、そうだな…」

YOU
「……不本意なことをお伺いしますが、よろしいでしょうか??」

雪村 千鶴
「…ん?なぁ〜に??」

女性が袴をはく…おかしいと思う

YOU
「何故、男姿をしているのでしょうか...??
 お綺麗なのに...」

雪村 千鶴
「へっ!?」

藤堂 平助
「な、なななな!!何、言ってんだよ!!」

慌て方が尋常じゃない、聞いてはいけない内容だったようだ

YOU
「...申し訳ありません、お忘れください」

藤堂 平助
「お、ぉおおおう;」

雪村千鶴
「と、とにかく行きましょう」

私の手を引いて立たせてくれた雪村様の横顔はどこかぎこちなかった
部外者が聞くようなものではない
そんなものなのに、お二人の様子を見ていると何か暖かくなる心がある
手を引かれながら歩く
少しだけでも沈黙ができると、お二人が話しかけてくれる
そんな二人は陽だまりのように暖かくて...

雪村 千鶴
「あ...ここです」

立ち止まった先には、私には大きな扉
滲みでる威圧に手を握ってしまう

雪村 千鶴
「...人がたくさんいるかもしれないけど、大丈夫。みなさん悪い人じゃないから」

気づいた彼女は私の手を握って目線を合わせて言ってくれ
不安が頂点に達しそうで冷や汗が止まらない
手を握り返し、扉の奥に集中する
怖い、怖いのか?






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ねりけし@駄作者(プロフ) - 文字数があまりにも鬼畜だったので、これからどうするか、少し考えます。 (2013年12月22日 0時) (レス) id: 13a487e251 (このIDを非表示/違反報告)
ねりけし@駄作者(プロフ) - 気軽に書いてください!!お待ちしてます!! (2013年12月17日 22時) (レス) id: 26d72a78a3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:真弘 | 作成日時:2013年12月16日 0時

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