苦しいのは、私も同じです。一人で抱え込まないで・・・

あの日は卒業シーズンで、在校生の私達は式の準備が午後からの授業で入っていた。


私は体育の帰りに友達のAさんにこう言った

『私に関わらない方がいいよ。』

と、言った。
Aさんは『どうして？』と言ったけど笑って誤魔化した。



その後Aさんと、給食の準備をしていた。

その時、




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『彼奴の顔面にボールぶつけてやろうぜ！』

と聞こえた。

幻聴じゃない。

私の方をゴミを見るような目で見て・・・

私に言った。


その男子はほかの男子にも声かけをしていた。

ニヤニヤしながら愉しそうに私を見て・・・


その様子を私はじっと見た。

怖いけど目をそらせなかった・・・

『M？どうしたの？』

と、Aが問う。

『な、何が？』

『最近M変だよ・・・？何かあったの？』

私は、薄々気付いていた。
私の悪口を言ってることを。
知ってた。

テストをもらいに行った時
すれ違った男子に

『ウザイ』

って言われた。

朝自習の時

『彼奴、虐められてんの知ってんのか？(笑)』

って聞こえた。

知ってたから尚更ギクッってなった。

『別に・・・』

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『辛いときは泣いても良いんだよ？』

そう言ってくれた。

私の目から涙が溢れた。

私はトイレで泣いた。

涙が止まらなかった・・・

止めたくても・・・止まらなかった。


給食中だから誰もトイレには来ない。


『ごめん・・・ごめん・・・ごめん・・・』


私はそう言ってた。

ようやく涙が止まった。

トイレから出ると“彼”がいた。
私の唯一少しだけ信用できた“彼”がいた。


『大丈夫？』

と、声をかけてくれた。

私は頷くことしかできなかった。


教室に行くと真っ先に先生が来た。


『どうした、なんかあったか？』

先生が問う。

何でもないと言ったが、何でもないわけがない。と、返された。

『私、虐められていかもしれないんです・・・』

と、伝えた。

自分の席につくと給食が準備されていた。

『なんかあったの？』

と、声をかける君も彼奴と同じ。
私見たから。



午後からの授業は、私と先生と奴等で話をした。

集まった奴等は、9人。

その中の3人が親玉だった。

残りの6人は


『ごめんなさい』

と言って授業に戻る。

1人、すげぇ泣きそうな声してた人がいた。


3人に理由を聞くと

1人、ボールぶつけてやろうぜの人が

『愉しそうだったから・・・』

と答えた。

腹がたった。

残りの2人は、よく聞こえなかった。

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今も怖い。

ついこの前のドッヂボールで“彼”のボールが頬をかすった。

泣いた、泣いた。

Aが慰めてくれた。




虐めは絶対いけない。
例え誤解でそうなってしまっても、相手にはキズを残す。
体じゃない、心のキズを・・・

虐めなんて、馬鹿げたことをしないで・・・
人にキズを残さないで。

そんな馬鹿げた行動で・・・
命を落とす人もいる。

その事を忘れないで・・・

なにか悩みがあるのなら・・・

私に言って欲しい。


私は絶対に貴方の味方。
私は絶対に裏切らないよ。

約束する。

だから、一人で抱え込まないで・・・