今日から2015年ですね(*´∀`)
今年もロイ好き&ハガレン好きの皆さん、そして私の小説を読んで下さってる皆さん!
よろしくお願いします!
皆様にとってこの1年が素晴らしいものになりますように、
心から祈っています!!
今回は、新年明けましておめでとうSPということで。
珍しく、ロイさん視点です。
ちょっと主人公ちゃんが積極的ですが。。。
楽しんでもらいたいと思います♪
それでは、今年も1年よろしくお願いします!
本編です。まだの方は、1からどうぞ↓
鋼の錬金術師*焔と水*
作品が増えてきたので、プレイリスト作りました。どうぞ活用してください↓
*みお。の錬成図書館*
今日は1年の最後の日。
東の果てにある国では『大晦日』と言うらしい。先日ファルマン准尉がそう話していた。
『年越し蕎麦』という物を食べ、新年を祝うらしい。蕎麦は細く長いことから延命・長寿を願って食べるという。
不思議な風習だ。
「年明けまであと1時間程か…。YOUと2人で家でゆっくりとも思ったが…もう時間的に余裕は無いな」
残念だ、と執務室でロイは1人、呟いた。
本当はもっと早くに終わって、今頃は2人で家で何かを飲みながらゆっくり過ごしていただろうか?もしくはラジオでも付けていたか?
それともベッドの上で…………
いや、何でもない。そんなことは無い。駄目だ、そんな。
こんなこと考えたなんて知られたら、確実にYOUに殺されてしまう。別れられてしまう。そんなの御免だ。
落ち着け、ロイ・マスタング。
こんなに遅くなったのには理由がある。
アメストリスでももちろんこの日はカウントダウンなど、多くのイベントがある。
そんな中、酔っぱらった軍人がその勢いで暴れ始めた──という、何とも情けない事件だ。
不幸なことに、それはロイ指揮する部隊の1人だったらしい。
まあ、残念だが、新年を迎える前に仕事にケリが付いたのには、とりあえず安堵している。
そうしている間に、皆が集まって休憩しているであろう部屋へとたどり着く。
今日はエルリック兄弟もいるらしい。さぞ楽しく騒いでいるのではないだろうか。
ロイはそう思いながら、ドアノブを回す。
「YOU、今終わった…よ?」
「あ、大佐ー」
「お疲れッス」
「おう、無能」
「ロイさんっ、お、つ、か、れ、さ、ま、でーすっ!!」
「どうっ!!?」
何かがぶつかってきた。それも、かなりのスピードで。
マスタングは時速80kmと見た。
えへへ、とロイの胸に顔を埋めて笑う彼女。
自分と同じ柔らかい黒髪。華奢な体。愛するYOU・サーファー。
「ああ、ありがとう」
そう答え、ロイは彼女の黒髪に自身の手を入れ、撫でる。
彼女は気持ちよさそうに目を細めた。
しかしなんだ、彼女から少しだけ酒の匂いがするのは気のせいか?
いや、気のせいなんかじゃない。目の前で酒を飲んでいる男どもと、その隣でオレンジジュースを飲む子供、そして鎧がいる。
「…誰だ、YOUに酒を飲ませたのは」
ロイが問うと、違いますよー、とハボックが答える。
「YOUちゃんが自分からッスよ」
はて、YOUは酒を飲んでいただろうか?考えられないでもない。こんなに童顔ではあるが、彼女も一応20歳は越えていた。
「ロイさんも、飲む?」
「いや、私はいらないよ」
まあ、良いか。少しくらい飲んで、いつもより甘えてくるのも、悪くはない。
いや、むしろ、かなり可愛い。いつも可愛いのだが。
そんなYOUと、他の面々との宴会は、思ったよりも楽しかった。
最初は2人きりじゃないのか…とガッカリしたが、これはこれで良いのかもしれない。
もうそろそろで年越しだ。あと10分程。
──そして、そろそろ皆、酔って壊れてきた頃だった。
「まだ?俺、もう眠い…」
「兄さんフラフラだよ?昨日も遅かったし…もう無理しないで仮眠室借りて寝てくれば?」
「うーん…そうする。大佐、仮眠室借りるわ」
そう言って、酔っぱらっていない子供は退室。この場で酔っていないのは、ロイとアルの2人だけだ。
「大佐、ちょっと僕中尉呼んできますね。そろそろ年越しですし」
「あ、ああ、頼んだ」
そう言って、鎧の彼もいなくなり。
まともな人間(?)は私だけだった。
「ロイさん、ロイさん」
「ど、どうした?」
上目遣いで見つめてくるYOU。近づく顔に、柄もなくどきどきする。
そんな可愛らしい私の恋人は、私に爆弾を落とす。
「……ねぇ、ロイさん、ちゅーしてよ」
……はあ?
え、今なんと?なんとおっしゃいましたか?
「え?」
「駄目?ねえ、ちゅーしてよ…駄目?あたしのこと、嫌い?」
「いや、好きだ、この世で一番好きだ」
「ほんと?なら、ちゅーしてよ、ちゅー」
そう顔を寄せる彼女。何が起きているのだろうか。
いつも自分から彼女に無理矢理(いや、無理矢理ではない。不意打ちというやつか?)キスしているため、こうも言われると恥ずかしい。
それに痺れを切らしたのか、何故か彼女はにこ、と笑った。
「もう、照れ屋さんなんらから~」
「なっ…YOU!!?」
*
「ふふふ、今年は皆で迎えられて本当に良かったわ」
「ええ、僕達いつも旅先で迎えてるから…こんなに楽しくて、良かったです」
「そうね、来年もこう出来れば良いわね」
リザとアルは、そう言って笑った。2人の後をついてくるブラックハヤテ号も、どこか嬉しそうだ。
そして、リザはドアを開ける。
「大佐、そろそろ年が明けま……」
そこで、2人は固まった。
ソファーの上で、YOUがロイを押し倒し、キスをしている。
「ん、ん、んーーーー!!??」
「「……」」
そうもがくロイを置き、2人は扉を静かに閉める。
「んっ、ふ、は…ま、待ってくれ中尉!これは大きな誤解だ、た、助け…ん、んーーーー!!」
ぱたん、とむなしくもドアは音をたてた。
「…何も、見てないわ、何も。全て、大佐が悪いのよね」
「……そうですね、何も。ちょっとお酒が散乱してたってこと以外は、何もありませんでした」
「そうよね」
ラジオの音がどこからか流れてくる。年が明けたらしい。
これから、また新しい年の始まりだ。
「あら、年が明けたわ。明けましておめでとう、アルフォンス君」
「おめでとうございます、中尉」
そして、リザはブラハを抱き上げる。
「Happy New Year、ブラックハヤテ号」
わん、とブラハは吠えた。
*
───次の日。
ロイはぐったりして、ソファーに座っていた。
隣には、例の彼女。あの後YOUはロイのシャツを脱がし、そのままこてん、と寝てしまったのだった。
そのため、今は上半身に何も着ていないが…そんなことどうでも良いのだ、別に。
そんなこと。そんな、些細なこと。
隣にいる彼女が幸せなら、どうだって良いのだ。それでこそ、ロイ・マスタング。
ふ、と彼女が目を覚ます。
あ、起きた。声をかけようと思ったが、彼女の方が先だった。
「あ…れ、ロイ、さん?…え!?なんで、服…え、な、こんな、執務室で……!!?きゃーーーーー!!!」
「ち、違う、YOU!ご、誤解だ、YOUーーー!!!」
来年は、ちゃんとお家で新年を迎えたいと、切実に思いました。
ロイ・マスタング
Happy New Year!!!
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魂魄たこやん@サブチャンネル(プロフ) - 何回見ても面白い…ww切実だなぁ…(( (2016年3月6日 9時) (レス) id: f85d929d75 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - みお。さん» もちろん愛してます!!みお。さんもロイさんも愛してます!! (2015年1月2日 20時) (レス) id: 4d436a3d2a (このIDを非表示/違反報告)
みお。(プロフ) - 華さん» 明けましておめでとうございます!また今年もロイさんを愛します、よろしくお願いします! (2015年1月2日 0時) (レス) id: d7fa64555d (このIDを非表示/違反報告)
みお。(プロフ) - 縁さん» 明けましておめでとうございます!ありがとうございます、頑張りますねp(^^)q今年もよろしくお願いします! (2015年1月2日 0時) (レス) id: d7fa64555d (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - 明けましておめでとうございます!! 今年もよろしくお願いいたしますーo(^o^)o (2015年1月2日 0時) (レス) id: 4d436a3d2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みお。 | 作成日時:2015年1月1日 0時