本音で話し合わないと出られない部屋【美彩】

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彗です

ずっと占ツク来てませんでした、すみません

ただいまです(？)

この作品はホムペになっておりますが中身は小説です

Twitterで更新していましたがネタが無く更新停止気味になっているものです

｢本音で話し合わないと出られない部屋｣というネタはやまきさんからです

Twitterでやまきさんが｢誰か翼と彩を｢本音で話し合わないと出られない部屋｣にぶっ込んで欲しい｣と言っていたので書いてみた作品です

ホムペにした理由はどこで切ればいいかわからなかったからです(((

物凄く中途半端ですが是非感想を…

｢ん...｣

目を覚ますと壁も床も真っ白でドアが1枚だけ付いた部屋に居た。

起き上がり空っぽの箱のような部屋を見渡すと右の手首に違和感が。

ふと下を見下ろすと私の右手首には手錠が付いていて、その手錠は横たわっている翼の左手首に付いていた。

...って翼！？

｢翼！翼起きて！｣

寝ている翼をゆさゆさとゆすぶると、翼の瞼がピクッと動いて開いた。

｢んぅ...｣

まだ眠そうにトロンとしている目は私をとらえると、パチッと大きく見開く。

｢え...アーヤ？｣

｢えぇっと...おはよう？｣←

｢お、おはよう...？｣

うぅ...気まずい...

何か話さなきゃ...

｢今、何時だろうね。｣

｢...ね。｣

...って！こんな事してる場合じゃない！

｢その前に、ここどこだろう...｣

｢うん...見た感じドアしか無さそうだけど...あれ？ドアに何か貼ってある。｣

ドアをじっと見つめると折りたたまれた白い紙が透明なテープで貼り付けてあった。

｢あ、ほんとだ。｣

｢ちょっと取りに行ってくる。｣

翼が立ち上がるとジャラッと揺れる手錠の鎖。

そしてようやく自分の左手首に手錠が付いていることを知った様子。

｢...なんで手錠が付いてるんでしょ。｣

｢さぁ...｣

｢...アーヤも行こ。｣

｢うん。｣

片手を床について立ち上がり、翼と一緒にドアまで行く。

翼がペリッと紙をドアから外し、それを開いてみる。

私はそれを横から覗いた。

紙に書かれていた内容はこうだった。

『本音で話し合わないと出られない部屋』

...え？

お互い無言になる。

本音で話し合うって...

この部屋に私と翼を閉じ込めた人は、私達の拗れた関係を知ってるの...？

色々なことが頭の中でグルグルと回り、しばらく固まってしまった。

｢...立ってると疲れるでしょ。一旦座ろ。｣

｢あ、うん...｣

気遣ってくれたのか翼が座るように言ってくれた。

でも座ってからも沈黙は絶えない。

翼に対しての自分の本音を探る。

心友じゃなくなったこと、新城さんと付き合ったこと、KZを抜けたこと......

あれ、ここって『本音で話し合わないと出られない部屋』だから翼の本音を聞けるチャンス...？

なんで｢俺達はもう友達じゃない｣｢友達な戻れない｣って言ったのか聞いても良いのかな。

少し怖いけど聞きたい、知りたい、翼の本音。

なんて言うかを頭で整理し、口を開いた。

｢あ、あの...｣

｢何でしょ。｣

緊張してドクドクと鳴る心臓を宥めるように１回深呼吸し、言葉を続ける。

｢翼は...なんで私と友達を辞めようと思ったの...？｣

｢っ...｣

翼の瞳に悲しみが広がる。

今まで見てきた中で1番悲しそうな瞳をしていた。

そして翼はそのまま無言になってしまった。

どうしよう、この空気...

私から話した方が良いかな...

翼が話し出す気配が無かったから、私は話す内容を頭の中でまとめた。

そして翼の顔を見るのがなんとなく怖くて、少し俯きながら話し始めた。

｢私ね...翼に｢俺達はもう友達じゃない。｣って言われた時、突然過ぎて頭が真っ白になったの。｣

｢......｣

翼は相変わらず無言だったけど息を飲む気配が伝わった。

｢その時、ようやく分かった。翼が私にとってどれだけ大切な存在だったか。
だから翼に嫌われて、私...｣

｢違う！嫌いになったんじゃない！｣

翼がガバッと私の方に身を乗り出し、両手で私の二の腕を掴む。

私は急に翼が声を荒らげ、私の方に近付いたからびっくりして、顔を上げた。

すぐ近くに焦りと悲しみ、真剣さを漂わせる翼の美貌があり、距離を取ろうとする。

だけど翼に両腕を掴まれていて距離を取ることは出来なかった。

私の両腕を掴みながら翼は続ける。

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