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小|中|大|貴方はいつも笑顔だった。
平気で嘘を言うから、
貴方の心理はいつまでも
読み取れないままだった。
だけど
貴方が私に吐く嘘は
いつも “やさしい嘘” だった。
━━━━━━━━━━━━━━
どうも、1年365日24時間今晩わ。ハル@雪割桜です。
ホムペを使った一本小説です。ちょっとした時間にどうぞ。
※注意※
・この小説は完全オリジナルです。夢小説ではありません。
・あまりにも文才が無いため、読みにくい所が多々あると思われます。ご了承ください。
・誤字、脱字等があればコメントでお知らせください。気付き次第修正致します。
・当て字の漢字をよく使います。読み方が分からないなどがあればコメントでご質問ください。
平気で嘘を言うから、
貴方の心理はいつまでも
読み取れないままだった。
だけど
貴方が私に吐く嘘は
いつも “やさしい嘘” だった。
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どうも、1年365日24時間今晩わ。ハル@雪割桜です。
ホムペを使った一本小説です。ちょっとした時間にどうぞ。
※注意※
・この小説は完全オリジナルです。夢小説ではありません。
・あまりにも文才が無いため、読みにくい所が多々あると思われます。ご了承ください。
・誤字、脱字等があればコメントでお知らせください。気付き次第修正致します。
・当て字の漢字をよく使います。読み方が分からないなどがあればコメントでご質問ください。
“好きだよ”
彼の甘い台詞が、教室に響いた。
彼は、優しい声をしていた。高校男子にしては、高めの声だ。
私は、そんな彼の声が好きだった。
溺れていた。
“うん。私も、好き”
私は彼の台詞に、模範的な答えを出した。
勿論、私の言葉に嘘等無い。
嘘を吐いているとしたら、彼だ。
私は、目の前の彼を『篠崎 くん』と呼んでいる。
私が先程『呼んでいる』と言ったのは、私が彼の名前を知らないからである。
何度名前を聞いても、頑として教えてくれないのだ。
仕方なく私が折れて、適当に苗字で呼ぶ事にした。
そして私も、『お相子』みたいなノリで名前を教えなかった。
彼はすんなりと其れを受け入れては、私のことを適当に『小早川( ちゃん』と呼ぶ事にした様だ。
別に相手が呼ぶ名前に文句をつける気は無いので、私は彼の前では『小早川ちゃん』となった。
“小早川ちゃん”
彼が私を呼んだ。
私の本当の名前は其れじゃないのに、本当の名前を呼ばれている訳でも無いのに。
どくん、と心臓が跳ね上がるのは何故だろう。
そんな心臓の跳ね上がりを隠しながら、私は答えた。
“何かな、篠崎くん”
何の変哲もない、カップル『擬き』の会話だ。
擬きでもよかった。
彼が好いていてくれるなら、愛を囁いてくれるなら。
何でも良かった。
なのに、なのに。
“もう終わりにしようか”
全てが崩れ落ちた気がした。
いいや、気がしたんじゃない。
崩れ落ちたんだ。音もたてずに。
冷汗が背を伝う。気持ちが悪い。
“……どう、して?”
驚くほど、震えていた。小さい声だった。
先程の、幸せそうな、明るい私の声では無かった。
嫌だ。嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!
何でっ、どうして!?
一緒にいてくれるって……消えるまで一緒、って……言ってくれたのに、どうして……?
嫌……嫌だ、離れたくない……。
篠崎くんと一緒じゃないなんて、嫌だ!
感情が驚くほど高ぶった。そして、溢れ出した。
我儘だった。
篠崎くんと一緒にいたいだなんて。
離れたくないなんていう、我儘だった。
今思えば、此れが初めてだったかもしれない。
誰かに、依存することが。
篠崎くんは言った。
“君がもうすぐ消えるから、だよ”
“そういう約束だったろう?”
“だから。”
“別れよう、小早川ちゃん”
意味が分からない。
私が?消える?
そんなまさか。だって私は人間なんだもの。
人間が、人間が消えるわけない。
……そうよ、そうよ……。
また噓だ、と思った。彼はよく嘘を吐くから。
彼を見つめる。
けれど、彼の表情は全く変わらない。
何か言おうと思っても、何も言えない。
魔法がかかってるみたいに、声が全くでない。
“さようなら”
彼が__篠崎くんが手を振ると、私は意識を失った。
其れで、終わりだった。
後から聞いた話によると、私は幽霊だったらしい。
幽霊は幽霊でも、『地縛霊』という、亡くなった場所に居続ける、所謂『悪霊』だったんだそうだ。
何の恨みだったのか、今はもう分からないけど。
それでも、篠崎くんに愛されているだけで心は軽くなっていっていった気がしている。
残された少しの頭をフル回転して考えた。
篠崎くんが、きっと私を浄化してくれたんだ、と。彼が何者か全く知らないけれど。
でもきっとそうだと思う。彼が私を助けてくれたんだって。
やっぱり、彼は私の王子様だったんだって____
.
「違うよ、“小早川ちゃん”」
「僕は君の王子様なんかじゃない。」
「僕は“祓い屋”だ。」
「君に近づいたのだって、依頼があったからなんだよ。」
「僕は君を消した。」
「高校生っていうのも、君が好きっていうのも。」
「君を守るっていう意味は、君がちゃんと浄化されるように。」
「君を祓う為のことだったんだ。」
「僕は君を騙した。」
「態と幸せになる嘘をついたんだ。」
「君のためじゃない。」
「君を幸せにするためじゃない。」
「君の未練である、“愛されたかった”を満たすために。」
「此れ以上、君の攻撃が人に影響しない為に。」
「だけど、僕は___。」
「嘘で、君を愛していた。」
彼の甘い台詞が、教室に響いた。
彼は、優しい声をしていた。高校男子にしては、高めの声だ。
私は、そんな彼の声が好きだった。
溺れていた。
“うん。私も、好き”
私は彼の台詞に、模範的な答えを出した。
勿論、私の言葉に嘘等無い。
嘘を吐いているとしたら、彼だ。
私は、目の前の彼を『
私が先程『呼んでいる』と言ったのは、私が彼の名前を知らないからである。
何度名前を聞いても、頑として教えてくれないのだ。
仕方なく私が折れて、適当に苗字で呼ぶ事にした。
そして私も、『お相子』みたいなノリで名前を教えなかった。
彼はすんなりと其れを受け入れては、私のことを適当に『
別に相手が呼ぶ名前に文句をつける気は無いので、私は彼の前では『小早川ちゃん』となった。
“小早川ちゃん”
彼が私を呼んだ。
私の本当の名前は其れじゃないのに、本当の名前を呼ばれている訳でも無いのに。
どくん、と心臓が跳ね上がるのは何故だろう。
そんな心臓の跳ね上がりを隠しながら、私は答えた。
“何かな、篠崎くん”
何の変哲もない、カップル『擬き』の会話だ。
擬きでもよかった。
彼が好いていてくれるなら、愛を囁いてくれるなら。
何でも良かった。
なのに、なのに。
“もう終わりにしようか”
全てが崩れ落ちた気がした。
いいや、気がしたんじゃない。
崩れ落ちたんだ。音もたてずに。
冷汗が背を伝う。気持ちが悪い。
“……どう、して?”
驚くほど、震えていた。小さい声だった。
先程の、幸せそうな、明るい私の声では無かった。
嫌だ。嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!
何でっ、どうして!?
一緒にいてくれるって……消えるまで一緒、って……言ってくれたのに、どうして……?
嫌……嫌だ、離れたくない……。
篠崎くんと一緒じゃないなんて、嫌だ!
感情が驚くほど高ぶった。そして、溢れ出した。
我儘だった。
篠崎くんと一緒にいたいだなんて。
離れたくないなんていう、我儘だった。
今思えば、此れが初めてだったかもしれない。
誰かに、依存することが。
篠崎くんは言った。
“君がもうすぐ消えるから、だよ”
“そういう約束だったろう?”
“だから。”
“別れよう、小早川ちゃん”
意味が分からない。
私が?消える?
そんなまさか。だって私は人間なんだもの。
人間が、人間が消えるわけない。
……そうよ、そうよ……。
また噓だ、と思った。彼はよく嘘を吐くから。
彼を見つめる。
けれど、彼の表情は全く変わらない。
何か言おうと思っても、何も言えない。
魔法がかかってるみたいに、声が全くでない。
“さようなら”
彼が__篠崎くんが手を振ると、私は意識を失った。
其れで、終わりだった。
後から聞いた話によると、私は幽霊だったらしい。
幽霊は幽霊でも、『地縛霊』という、亡くなった場所に居続ける、所謂『悪霊』だったんだそうだ。
何の恨みだったのか、今はもう分からないけど。
それでも、篠崎くんに愛されているだけで心は軽くなっていっていった気がしている。
残された少しの頭をフル回転して考えた。
篠崎くんが、きっと私を浄化してくれたんだ、と。彼が何者か全く知らないけれど。
でもきっとそうだと思う。彼が私を助けてくれたんだって。
やっぱり、彼は私の王子様だったんだって____
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「違うよ、“小早川ちゃん”」
「僕は君の王子様なんかじゃない。」
「僕は“祓い屋”だ。」
「君に近づいたのだって、依頼があったからなんだよ。」
「僕は君を消した。」
「高校生っていうのも、君が好きっていうのも。」
「君を守るっていう意味は、君がちゃんと浄化されるように。」
「君を祓う為のことだったんだ。」
「僕は君を騙した。」
「態と幸せになる嘘をついたんだ。」
「君のためじゃない。」
「君を幸せにするためじゃない。」
「君の未練である、“愛されたかった”を満たすために。」
「此れ以上、君の攻撃が人に影響しない為に。」
「だけど、僕は___。」
「嘘で、君を愛していた。」
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悠/黄昏隊。(プロフ) - 縁さん» ありがとうございます!一生懸命頑張っていきますっ (2018年4月26日 19時) (レス) id: 5dccfe22d2 (このIDを非表示/違反報告)
縁(プロフ) - 面白いです!これからも頑張ってください! (2018年4月25日 23時) (レス) id: 6f31e46a45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル@雪割桜 | 作成日時:2018年4月24日 23時