"好き"に理由なんてない

1年1組陸上競技部所属冴島桃華。





恋しました。








私が好きな人は





陸上競技部部長霧谷桃矢先輩。









霧谷先輩はいつも笑っていて、ふざけているように見えるけれど抜け目がない、凄くかっこいい先輩。


顔も普通の人に比べたらイケメンだった。









私と霧谷先輩はお互いが幼稚園に通っていた頃からの知り合い。
霧谷先輩の妹の蛍ちゃんが私と同級生だったから。
そして、学校も違った。



霧谷先輩とも蛍ちゃんとも、中学に入ってから再開した。




私が陸上競技部に入ったのは霧谷先輩がいるからではない。
そもそも、霧谷先輩が居ること自体知らなかった。



最初の部活紹介の時に久しぶりに霧谷先輩に会った。





まぁ何も喋らなかったけれど。







部活動が本格的に開始し、私は不安でいっぱいだった。
友達が出来るのか。
先輩と上手くやっていけるのか。
3年間続けられるのか。



不安でしょうがなく、周りに心を閉ざしていた私の心をこじ開けてくれたのは霧谷先輩だった。




霧谷先輩はなんとも思っていないようだが、少なくとも私の心をこじ開けてくれたのは霧谷先輩に変わりはない。




凄く嬉しかった。





だんだん霧谷先輩が気になってきたとき、私は地獄に落とされた。







何故かって？









私の友達の蛍ちゃんの兄が霧谷先輩だから。




友達の兄を好きになってはいけない。



ただ憧れを抱くだけ。




そう、それだけ。






こんな年下のガキを霧谷先輩が恋愛対象として見てくれる訳がない。





好きになった所で、お別れをするのが辛いだけだ。



だから私は、霧谷先輩を好きにはならない。





そう思っていたのに、私は好きという感情をコントロールすることが出来なかった。





先輩が好き。

好き。

好き。


お別れなんかしたくない。




先輩を好きになることが怖かった。





でも好きで、大好きで。




霧谷先輩が私のことをどう思っているかはわからない。









けれど、言わなければならない。









YESだったら、嬉しい




NOだったら、もうけじめを付けて諦める。









だから、言う。









幼稚園からの知り合いで、同じ中学に入って、同じ部活に所属して。






そんな霧谷先輩が大好きで……。









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ここまで読んで下さりありがとうございます！
えっとコメントについてですが、批判コメントというか低評価押しましたよーアピール？のようなコメントは受け付けません。


面白くなかったら低評価だけ押してくれればおkなので……





これからもよろしくお願いします(*´艸`*)