心の底の答え【陸上】

陸上競技部所属一年一組冴島桃華(とうか)。








陸上部に入って約4ヶ月。









退部を考えています。









理由は三つあります。









1.空手に集中したい


心の底の答え【空手or歌】






この作品でも書いたように、私は空手をやっています。
練習は月・水・土の三日間。



土曜日はまぁいいとして、問題は月曜日と水曜日。




当然、放課後に部活があります。
部活をして帰るとどうしても空手に間に合いません。
なので、時間がある時に顧問と部長に部活を休むことを報告しなければなりません。


部活を休むことにも罪悪感もありますし、やりきれない感がどっと押し寄せてきます。


気持ちがぐちゃぐちゃしがちなので、陸上部を辞め、スポーツは空手一本に絞ろうと思い、退部を考えています。







2.頭脳的問題

単刀直入に言うと私はバカです。
頭が悪いです。
期末テストの男女別順位が約90人中55位です。


陸上、空手、勉強と三つのことをやっていると、家での復習が難しいです。
勉強も追いつけなくなりそうです。
成績は音楽と英語の評価は4、他はオール3です。
二学期はきっとそうはいかないと思います。



空手だったら毎日あるわけではないので、勉強もしっかりできると思い、陸上部を辞めようと考えています。






3.私が完全に嫌われているor足を引っ張っている





この作品を書いている時、陸上の県総体が行われました。
当然私は出場しません。
一年女子は私以外全員出場しました。
その内一人は関東大会出場を決めました。




私の学校は私の住んでいる県で最もテントを張るのが上手いと言われていて、招集場やゴール付近などのテント張りを任されます。
テントの骨組みが置いてある倉庫みたいな場所があるんですが、そこからテントの骨組みを持っていくのに苦労します。
わかりやすく説明しますね。


テントの骨組みを取りに行く→四本足テントと六本足テントの骨組みがゴチャゴチャに置いてある→予想して持っていく→組み立てる→だいたい持ってくる骨組みを間違える→違う骨組みを持ってくる→天幕を張る→間違える→違う天幕持ってくる→やっと完成







これがだいたいいつものパターンです。



この過程の中で私は特に足手まといになります。
「桃華ちゃんそこにいると邪魔」
「冴島そこどいて」
「自分で考えて」



(；ω；)





ガチでボロクソ言われます。
自分が悪いんですが…






競技が始まると【補助員】というのがあります。
私の学校はゴール付近のテントで選手が付けている腰ゼッケンの回収やリレー競技時のバトン回収を行います。



「トラックから出てくださーい」
「腰ゼッケン回収しまーす」


とかなんとか言うわけですよ！



今回の県総体は選手は補助員をしません。
当然仲の良い一年女子は私以外全員選手です。
ほぼ先輩と一緒に補助員をやります。


一時間ごとに補助員を交代するんですが、交代する時に回収した腰ゼッケンを招集場に持って行って補助員の仕事は終わりです。
今回の県総体で腰ゼッケンを招集場に持っていくのをうっかり忘れてしまい、持っていってと先輩に注意されてしまいました。



あわてて腰ゼッケンを持ち、一緒に補助員をした三年生の先輩の後ろに付いて招集場に行く時の会話です。↓↓




「桃華ちゃんなんでさっき腰ゼッケン持ってこうとしなかったん？」
「えっと…忘れてました…」


「あとさ、二、三年への態度が悪いらしいじゃん、そういうの辞めた方がいいよ」
「……はい」




そこで一旦会話は終了





〜招集場にて〜



腰ゼッケンを元の場所に置き終わった私は、先輩の分もやろうと思い、先輩に話かけた。



「先輩やります」
「いいよやんなくて」
「…はい」





会話は完全に終了







しかも先輩の声のトーンがびっくりするくらい低いんです。


しかも私と話す時だけ。





他の子と話す時は声のトーンが高いのに、私と話す時だけ声のトーンが低くなります。



一年女子にこのことを話したら、それなと言われました。
友達にも分かるくらい低いんです。
完全に嫌われていると悟りました。




それからはもう何を言われるか分からなくて、しゃべりかけられるまで一言も先輩(女)と喋れなくなりました。




嫌われているうえ、足手まといな私は退部を考えています。








陸上部を続けた方がいいのか、退部を考えた方がいいのか…






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