声に出せない言葉

私が今、クラスでしている役割。
それは、人の悩み事を聞くこと。

初めに悩みを聞いたのは
クラスでスタートを切り遅れてしまった子。

女子って難しくて、誰がどこで
何を言ってるかなんてわからなくて。

私だって怖かったし、人前では
弱い所なんか見せたくないし
意地でも見せない。

だからこそ、私を頼ってくれる子がいた。

実は同じ趣味があって、仲良くなって。

でも、やっぱり難しいんだ。
一緒にいること、それだけなのに
大変で、自分がクラスで
どう見られているかが大事で
人のことを気にしてる暇すらも
なくなってしまって。

あの子には、悪いことをしたと思ってる。

でも、それが私だって。
でも、それは私じゃないって。

私は、自分が何なのかわからなくて
悩みを聞くんじゃなくて
聞いてほしくて。

友達が出来ても、その友達の
理解できないとこは出てくるし
それでも、一人になるのは嫌だから
ただ笑って済まして。

だから、私の周りにいてくれる子。
私を頼って、相談してくれる子。

届くかなんてわからないけど
私の本音を聞いてほしいな~って。


なぜ、私がみんなの悩みを聞けるか。
アドバイスできるか、助ける努力ができるか。

私、全部小学生の時に経験したからだよ？

こんな強がりで負けず嫌いな性格な私は
たくさんの人に嫌われ、妬まれた。

だから、いじめられ
りもした。
ただ、そんな重いことでもなかったから
私は何もなかったかのように、振る舞えた。

でも、それは強がりだから。

何かされてる方が良かった。

ただ、睨まれるだけは辛かった。
その頃、相談して聞いてくれる子なんて
まだ小学生だからいなくて
全部、一人で抱え込んで。

その時、一人で逃げ出した。

その時のこと、体験談をみんなに話してるだけ。

だから、私は弱いの。
強くなんて、決してない。

でも、それでも…
私の話が、声が、誰かの心を
少しでも軽くできるなら…
何度でも、話を聞こう。

私が代わりに悩もう。

そのくらいのこと、しても大丈夫。

きっと、みんなの傷より
私の傷の方が浅いからね。

私が代わりに、みんなの傷をもらうよ。

そしたら、みんなの悩みがなくなって
私の傷だけ残る。

そしたら、あとは私が傷を治すだけだよ。


もう、嫌われるのなんてなれてる。

もう、悪口を言われるのはなれてる。


だから、今更もう、何も失うことに恐怖はない。



大人が嫌いだ。

大人は結局、子供を守ってくれない。


だから、子供の私が。




とりあえず今日も、何が面白いのか
わからないけど

笑って、みんなのこと
見守ってるね？