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こんにちは‼️


瀬川ラムネです‼️


おそ松さんの小説〜


なぜかログインできなくなったので


最近はずっとTwitterに籠ってました…。


ネタが見つかった時はまた


占ツクやろっかなーとか考えてま〜す。


ではお話の方へ‼️


Let´s start‼️
カラ松side

ある日、突然世界の終わりが訪れた。


地震が起きたわけでもない。


隕石が降ってきたわけでもない。


ただ、家のソファーで雑誌を読んでいた。


その瞬間耳を貫くような爆音が響き


たまらず外に出ると、


遠くの方から波打つように


次々建物が崩れ去っていった。


最近家をたてた向かいの新婚夫婦の家も、


壊れるわけがないと言われていたマンションも、


全部。全部。


生温い風が頬を撫でる。


街は、廃墟になっていた。





カラ松「おーい」


声をかけても何も返ってこない。


瓦礫の山を踏みつけながら歩く。


こうやって世界が終わるのは


何回目だったかな(・・・・・・・・)


前世も、前世の前世もその前も。


世界が終わる、その前には


こんな景色が目の前を埋め尽くした。


崩れる建物。


割れた地面。


姿を消した親しい人たちやその他大勢。


そして夕焼け空に広がる大きな穴。


他の人にはこれは異常だと感じるらしい。


実際に見たわけではないのに。


だがオレたちにはこれは普通だった。


何回だって見た。


世界はいつか終わる。


口々に言うのになぜ異常だと思うのだろうか。





?「兄さ〜ん」


カラ松「トド松か」






瓦礫の上に立つ末の弟に声をかける。


トド松は目を細め、寂しそうに笑っていた。


きっとオレも同じ顔をしているのだろう。


隣に立ち、足を進める。






トド松「終わるんだねこの世界」


カラ松「ああ」


トド松「いつかは来ると思ってたけどさ」


カラ松「そうだな」


トド松「珍しく平和な世界だったから、さ」


カラ松「少し惜しいところもあるよな」


トド松「女の子たちとお茶したり」


カラ松「屋根の上でギターを弾いたり」


トド松「こういう楽しみもあるんだね」


カラ松「特別じゃなくてもいいんだな」






オレたち六つごは世界の終わりを覚えている。


逆を言うと他の人たちは忘れてしまう。


なぜなら世界が終わる前に消えてしまうからだ。


彼らは、第三者だ。


舞台にはいてもいなくても同じなのだ。


悪く言うとモブである。


モブは脇役。


その脇役に次の話を引っ掻き回されたらどうだ?


観客は混乱し、話は滅茶苦茶になる。


最低な話となり舞台は幕を閉じざるを得ない。


一流の主人公はそんなことはしない。


役を切り替えて次へ進むのだ。


だがモブがいないと舞台は安っぽくなる。


とてつもなく優れた話で無い限り、


そんな舞台はどこか味気ないものだ。


だから彼らは記憶を忘れ続ける。


忘れたら哀しみも寂しさも消えてしまうからな。





?「にーいーさーん!!」


?「あー…だっる」


?「ここでへばんなよ、お前重いんだから」


カラ松「チョロ松か」


トド松「一松兄さんと十四松兄さんも」


チョロ松「ふう、合流できて良かった」


カラ松「そうだな」


チョロ松「この二人マイペースだから」


一松「あんたが速いだけでしょ」


チョロ松「別に普通なんだけど」


十四松「結果会えるから焦んなくていいのに!」


チョロ松「だから普通だって!」


カラ松「お、お疲れ……」


トド松「はあ。で、あいつは?」


チョロ松「ああ、あいつ?あのクソ?」


トド松「そうそう、あのゴミ」


一松「あのカスならあそこでしょ」





そう言って指差した先には


六階建てくらいの古びた会社があった。


質素な作りで周りの建物が崩れたせいか、


窓ガラスが割れていた。


だが頑丈そうに突っ立っていた。


少し遠いが、歩きで余裕で行ける距離だった。






十四松「兄さんも毎回分かりやすいね!」


チョロ松「まあそのお陰で探す手間省けるけど」


トド松「じゃあ行くよ〜」


一松「えぇ……めんどくさ」


カラ松「フッ、オレがおぶってもいいんだぜ!」


一松「そんなんするなら走っていくわボケェ」


カラ松「えっ」


トド松「ほら行くよイタ松兄さん」


カラ松「えっ」






階段を上りきりドアを開けると


長兄が屋上の金網を背に座っていた。


夕暮れを背負った兄は全員と目を合わせると、


満足そうに微笑み、立ち上がった。






おそ松「案外早かったねぇ」


チョロ松「ああ、ハイハイそうだね。」


おそ松「どーしてわかったのぉ?」


チョロ松「何年お前と過ごしてると思っての?」


おそ松「五千年くら〜い?」


トド松「いちいち言い方腹立つんだけど」


おそ松「うわ〜お兄ちゃんに対して辛辣!」


一松「うっざ」


十四松「『辛辣』って言葉知ってるんだね!」


カラ松「意外だったな」


おそ松「お前らひどくない?」





松野おそ松は主人公である。


監督である。


神である。


こんななりではあるが、


松野おそ松がいないと、モブどころか


この世界そのものが消え去ってしまう。


それと同様に新たな世界を創ることもできる。


新たな人を創ることもできる。


オレたちも、きっとあいつに創られたのだろう。


松野おそ松が一人にならないように。






カラ松「今度はどんな世界にするんだ?」


おそ松「そうだねぇもっとスリルが欲しいなぁ」


チョロ松「マフィアとか?」


おそ松「それ前にやったじゃんか〜」


十四松「うんと長生きするとか?」


一松「それ妖怪とかでやったでしょ」


おそ松「女の子にもなってみたいんだよなあ」


トド松「何?女装趣味?」


おそ松「ちげーよ!!胸揉みたいの!」


トド松「クソじゃん……」


チョロ松「じゃあ……魔法少女とか?」


おそ松「あっそれいい!さすがシコ松〜」


チョロ松「シコ松関係ねえだろうがッ!」





そんな会話をしていると、唐突に強く風が吹き


ふわりと周りの風景があぶくとなって消えた。


自分の手を見ると少しずつ消えてきていた。


次の世界が決まったのか。


周りを見ると他の兄弟たちの体も


先の方からだんだんと透けてきていた。







おそ松「勿論次の世界もお前らといっしょな!」


トド松「えー僕は似合うけど兄さんたちは……」


チョロ松「そんな目で見んな!」


一松「クズはクズのままだよ」


十四松「案外似合うかもしれないよ〜」


カラ松「オレはどんな姿でもCOOL!」






もう下半身は消え、顔も消えかけているだろう。


怖さはない。


何年後かはわからないがまた会えるのだから。


鉄骨やコンクリートが穴に吸い込まれていく。


時間はあとわずか。





おそ松「お前ら、またな」


カラ松「じゃあな」


チョロ松「サヨナラ」


一松「来世で」


十四松「またね!」


トド松「バイバイ」







そして、世界は幕を閉じた。









そして、また新しい世界が幕を開けた。

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作者名:瀬川ラムネ | 作成日時:2019年3月10日 20時

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