【stpr】恋人との時間.【桃赤】

夜の、のんびりとした時間



俺はこの時間が好き



莉「ね、さとみくん」



さ「ん？どうした、莉犬」



俺の恋人のさとみくんと他愛もない話をして、笑い合える時間でもある



莉「俺達ってずっと続くと思う？」



さ「はは、何だよそれ」



莉「ちょっと気になっただけ」



さ「んー…どうだろ」



さとみくんは考え込んでから、



さ「まあ、とりあえずは一緒にいたいと思ってる」



莉「でも、最後は俺がフラれる気がするな」



さ「んー…でもさ、とりあえずは一緒にいような」



莉「…うん。そうだね」



いつも通りの爽やかな笑顔で言われて、かっこいいな、と思ってしまった



莉「あ、でも浮気しても言わないでよ」



悲しくなるから、と言うと、



さ「信用してねぇな？俺は俺なりにお前とは向き合ってるよ」



莉「…そっか、ありがとう」



さ「俺は莉犬と、何回も何十回も、抱き合って、手を繋いで、キスしたい」



莉「うん」



さ「莉犬とは、思い出した時にニヤけるくらいの思い出を作りたい」



莉「俺も、作りたいな。思い出」



さ「まあ、喧嘩もたくさんするかもしれないけどさ」



莉「そうなったら俺は、何回だって何十回だって謝るよ」



さとみくんが悪いときは別だけど、なんて意地悪で言ってみる



さ「なら、俺は感謝の言葉だって忘れない」



莉「さとみくんだったら、ごめん ごめん ありがとう ごめんくらいのバランスになりそうだね」



さ「確かに」



まあ、俺はこんなふうに笑い合えるだけで充分だけど



そして、俺はもう一度訊いてみた



莉「俺達ってずっと続くと思う？」



さ「どうだろうね、…でも、とりあえずは」



さ「俺は莉犬が好きだよ」