【CS】アーサー・プリーフェクト【深淵の中に】

【名前】
アーサー・プリーフェクト


【性別】
男


【職業】
神学者


【年齢】
32歳


【外見】
偏屈な研究者のイメージからはおおよそかけ離れているような、小ぎれいで第一印象で不快感を与えることはまずない容姿をしている。金に輝く髪は常に短く切りそろえられ髭もさっぱり剃られている。凛とした青い瞳と人柄の良さを感じさせる口元は、なぜだか信頼感を与える。
服装は高級百貨店の店員になってもおかしくないようなきっちりとしたスーツをよく身に着けている。
欠点を上げるとすれば、有害電磁物質から目を保護するために自作の特殊装置を付けたサングラスがすべてを台無しにしているというくらいだろう。


【性格】
自分の信条、自分が正しいと思う事を疑わず決して曲げない、よく言えば芯の強い、どちらかと言えば頑固な人物。世間からなんと言われようと自分の思うままに振る舞い、この世界の闇を暴かんとする大胆不敵、傍若無人なあまり人に好かれにくいタイプ。
根は真面目。すごく真面目。真っすぐ過ぎて思わぬ方向に突き抜けていく。


【特徴】
恐怖というものを知らないとさえ思えるような無謀な行動に出ることが多々ある。
神学者の肩書は自ら名乗っているにすぎず、図書館の神学者たちからは異端扱いされているが、そんなことはこれっぽっちも気にしてはいないようだ。それどころか、ほかの神学者たちを「あんな嘘とでたらめに塗れた資料で発狂するはずもない。あいつらは真実を何も知らない愚かな人々だ」などという始末。

ミハイルの街の人々も、大半は狂人の戯言だと相手にしてはいないが、ごく一部の層からは熱烈な支持を得ている。馬鹿な男の末路を観察したいだけなのか、本気で彼の言動に賛同しているのか――


【好きなもの】
隠れた真実、誰も知らない歴史


【嫌いなもの】
巷に流布する流言飛語、疑う事を知らない無知蒙昧なる人民


【サンプルボイス】

「俺はアーサー・プリーフェクトという者だ。名前は地球の民(アースマン)、苗字は統べる者(プリーフェクト)という意味を持つ……素晴らしい名だと我ながら思うよ。その点、両親には感謝しているとも」

「神々は人間を眷属とし、子をなすという。これは神が己自身では繁殖できないことの表れだが――そもそも何故“神”と呼ばれる種が生物として大きな欠陥を抱えているか分るか？それは“神”が古代ミハイル人が創造した人造生命体の一つだからなのだよ。兵器としての側面を持つ彼らは、管理者である人間の介入がなければ繁殖できぬ存在として産み落とされたのだ」

「これは神に対する冒涜ではない、真実を暴き出しているだけだ！お前たちのような、伝聞やかび臭い資料しか信じないような時代遅れの脳みその持ち主には分からないだろうがな！人間も神も嘘を吐くものだ。それなのになぜ神の言うことを信じるのだ、なぜ見えたもの聞いたものをそのまま信じるというのだ！？」

「……君も俺を笑いに来たのかい？俺の言うことは出鱈目だらけだ、と皆は言う……だが、神狩者たちが正しいという証拠がどこにある？俺が間違っている証拠は何だというのだ？俺は、何も間違ったことは言ってはいないさ」

「神は何故我らを生かす？神は何故我らを殺す？何か、何か理由があるはずだ。万象には理由がある、わけもなく起こる事柄などあるはずはないのだから」


【その他】
昔々、どこかの街に、とある家族がいました。
あるとき、家族の母親が肺の病にかかって倒れてしまいました。父と息子はほうぼうを巡って様々な医者や学者に母の病状を見てもらいましたが、治る見込みはないと言われてしまいます。
そんなあるとき、父の呼んできた神の使途を名乗る医師はこう言いました。「北方より舶来せし辰砂を飲ませなさい。そうすれば彼女の病はすっかり良くなる」と。親子は大金を出して医師の見せた薬を買い、母に飲ませました。代金を払うために必死に働き、母の回復を待ちました。
けれど、母親はすぐに息を引き取ってしまいました。

何がいけなかったのだろう、何を間違えたのだろう？
息子は研究に没頭するようになりました。神についての研究、この世界についての研究に。


【関係】

スザンナ・ローズ『スザンナ』

時々アーサーの話を聞きに来る女性。アーサーは彼女の「間違った」知識を矯正してやっているつもりではあるが、向こうは話半分で聞いているようだ。
正しい知識を持たないまま病に侵され苦しむ彼女に何か感じるところがあるらしい。

「世間のデマに踊らされた結果がその体か。実に間抜けな女だ」


フェシリア・ローズ『フェシリア』

研究用の獣を売りに来る女性。彼女のことは、社会の他の連中よりはマシ程度に捉えており、時々自分の研究のための自作の機器を彼女に使わせている。……つまりは、彼女のことをそれなりには気に入っている。

「俺もお前も、己の信じる道を行くだけだ。たとえ行く先がどこであれ、心意気は同じ。そうだろう？」