恋愛ホムペ第６弾~揺れる気持ち~

「圭人様大丈夫ですか？ボーッとするなんて珍しい」
「ああ大丈夫だ｡昔のこと思い出してた」
「そうですか。　わかっているとおもいますが、あの時から10年めの春は今年です
多分卒業式の日の夕方だと｡...」
「あのさ、今日のご飯何？」
まだ何か言おうとしていたロボットを遮って、話を反らした。


自室
卒業式か...もうすぐだな。俺はどうなってしまうんだろう
人の血を吸うヴァンパイアになってしまうのか？
それとも消えてしまうのか？
ヴァンパイアになるくらいなら消えたほうがいいな。
俺と同じ苦しみを味わって欲しくないから
なんて､
本当は自分が苦しみたくないだけだろ
っていうか、どっちにしても今の同級生とは別れないといけないんだな
別れ..................................................
..................................................
うわ!何で高杉のこと考えてんだ｡俺
Kissしたときからあいつが頭から離れない
告白されてからよけいにそうなった
好きってことなんかな､この気持ち
でも俺じゃ、幸せにできないから




高杉美音編
告白から3日、ようやく立ち直れた
まだちょっと気まずいけど､普通に話せるようになった
なのに..................................................
朝学校に行くと塚倉君が告白したことを大声でいっていた
「ええ、マジ。キッモ」
「誰があいつなんかと付き合うんだよ」
これが男子からの声
「園咲君のこと好きだったんだ」
「勇気あるね」
これは女子からの声
所々から冷やかしの声が聞こえる
だから教室に入れないでいると...園咲君が来た
「何やってんの。こんなとこで...ああそういうことか」
そう言うと教室に入っていった
そして教卓の前に立つと『ばんっ』と叩いた
みんなが静かになり前を向く
「お前ら、バッカじゃねえの。こんなかにも好きな人がいる奴いるだろ
なのに何で勇気出した人を笑うんだ。ちょっとは人の気持ち考えてみろ」
「謝れ」
最後にボソッと言った

「ごめん」
最初に口を開いたのは塚倉君だった
「ごめん」
「悪かったな」
みんなが口々に言う

園咲君はこっちに来ると「ちょっと来い」と言って外に連れ出した
「ごめん　あんなことしかできなくて」「ううん　ありがとう。嬉しかった。私こそ
迷惑かけてごめんね」
「...頼むからそんな目で見るな」
「...後、悪かったな。振ったりして。でも俺は幸せにできないから」
ボソッと何か言った
「え」って聞いたけどもう校舎に向かって歩いていた
一体何だったんだろう？


その日の夕方
塚倉君に呼び出された私は１人教室に残っていた
「お待たせ」
「話って何？」
「好きだ!お前のこと」
ええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!
「じゃあ何で朝...」
「気を引きたかった。わかってたけど。こんな方法で気を引けるはずないって
でもこれしか思い付かなくて。...なあ、あいつじゃなくて俺を見れよ」
理解できなくてかたまっていると
「返事は今じゃなくていいから。卒業式までに教えて」
それだけ言って帰っていった
残された私はまだ理解できないままでしばらく固まっていた


🏠に帰ってもボーッとしてて圭人君の呟きのことなんて忘れてた
それだけ驚いていたんだ