【声優】意地悪秘書は私の恋人【神谷浩史】

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大手企業の女社長、星野瑠璃に仕える秘書。それが神谷浩史ー

意地悪な神谷さんをお楽しみください♪

「えーと、こうして…こっちがこうで…こっちがこう…よね」

私は星野瑠璃。大手企業の社長をしている。今、書類をまとめているところよ。それはいいのだけど…あの男…本当に意地悪なんだから…

「神谷、ちょっと来て」
「かしこまりました」

神谷、その人物こそ、私の秘書。そして…私の恋人。

「社長、いかがされましたか」
「ここって、こうで合ってる？」
「…はぁ…合ってますよ」
「…良かった、合ってたんだね…って、何そのため息は」
「別に」
「別にじゃないでしょう、言いなさいよ」
「…はぁ…。本当に社長は…鈍感だ」

私の髪を撫でる神谷。

「な、なに」
「間違っていたら…お仕置き出来たのになぁって思っただけ」
「お仕置きって…どうせキスしたいんでしょ。だったら素直に言えばいいじゃない」
「僕は普通にキスするのが嫌なんだ。だから…ね？」
「…もう…」

意地悪。私だってキスしたいのに。

「ところで…社長、あのこと、忘れてないよね？」
「…忘れてないわ」
「ふふ、よかった。でもやっぱり…ずるいなぁ。散々僕の事を意地悪とか言ってるけど、本当はあんたのほうが意地悪だと思うんだけどぉ？」
「んっん…」

神谷がキスをしてくる。やっぱり…我慢できなくなったんでしょうね。

「んふふ…かーわい」
「貴方のせいでしょ」
「…まあいいや。もっとしたいけど、続きは家に帰ってからね」
「なんでよ」
「社長…ここ、どこかわかってる？バカじゃないの？」
「分かってるわ…でも…貴方が悪いのよ」
「ふふ。だーめ。あんたは僕のものなんだから、僕の言うこと聞いてよ」
「…」

神谷はちっとも私の名前を呼んでくれない。ずっと、あんたか社長としか呼ばない。

「ねぇ浩史」
「…何」
「私の名前、呼びなさいよ」
「呼んでほしいなら、おねだりしないと…だめ、だろ？」
「…浩史、私の名前を呼んでください」
「…ふふ、可愛いねぇ。でも、やーだ。ほら手、止まってるよ」
「…分かったわよ…我慢するわ」
「いい子。じゃ、戻るね、社長。何かあったら呼んでよ」
「はいはい」

神谷は社長室を出た…と思った。

「あ、一つ、言い忘れてました」
「なによ」
「愛してるよ、瑠璃。では失礼いたします」
「…っ」

な、なに、よ…ドキッとしたじゃない…。
こういうところ…嫌いになれないのは私だけね。
家に帰ったら、私からもお仕置きしてやるんだから…覚悟してなさいよ、神谷。

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